2014年のGP2でダブルタイトルを獲得したフランスの名門DAMSが、2015年のドライバーラインナップを発表した。
昨シーズン、ジョリオン・パーマーを擁してドライバーとチームの両選手権を制したDAMSは、2015年のドライバーとして昨年のフォーミュラ・ルノー3.5でランキング2位につけたピエール・ガスリーとGP3チャンピオンのアレックス・リンというふたりのレッドブルF1のジュニアドライバーを起用、経験が重視されるGP2でルーキーコンビの採用に踏み切った。
「これまでのGP2で最も若いドライバーラインナップだが、我々には将来有望で素晴らしい才能を持ったふたりのドライバーがいる」と、チームオーナーのジャン-ポール・ドリオットは自信をみせている。
「我々の目標がタイトル防衛にあることは明らかだ」
「素晴らしい2014年シーズンを過ごした後、さらにうまくやることは難しく、チャンピオンシップのレベルも全体的に非常に高くなっている。だが、彼らドライバーを擁するDAMSが、タイトル防衛に値することを証明すると確信しているよ」
一方で、一時はDAMS入りが有力視されていたロータスのジュニアドライバー、エステバン・オコンのマネージメントは、今後1週間以内に2015年のレース計画を明らかにすると語っている。
昨年のヨーロッパF3を制したオコンは、今年DAMSと契約し同シリーズにステップアップするとみられていたが、チームは8日、ガスリーとリンの起用を発表した。
オコンをマネージメントするグラビティは、2015年の参戦カテゴリーとしてGP2とFR3.5を検討しているが、同社の首脳陣はDTMドイツ・ツーリングカー選手権という選択肢も除外していない。
オコンは2013年のフォーミュラ・ルノー・ユーロカップにARTのジュニアチームから参戦し、ランキング3位を獲得。そのARTは、今シーズンからDTMのメルセデス陣営に加わることになっている。
グラビティは、オコンの参戦計画を今月半ばまでには決定したいと語っている。
「我々の目標は、彼にとって最も良い環境をみつけ、一番の目的である2016年のF1参戦へ最も正しい道を導きだすことだ」
また、昨年のF1アメリカGPでロータスから金曜フリー走行にデビューしているオコンは、今シーズンのレースプログラムと並行して(ロータス)F1チームのリザーブも任されると考えられている。