カタールがロサイルの新たなストリートサーキットでF1を開催するという計画に政府がゴーサインを出したといわれている。しかし同じ中東のバーレーンは同GP開催に否定的な意見を述べている。
2004年以来MotoGPを開催しているロサイル・サーキットでF1を開催するというプランについては数年前から伝えられていたものの、最新の情報ではストリートサーキットでの開催計画にカタールのシェイフ・タミーム・ベン・ハマド・アル・サーニー首長がゴーサインを出したと報じられた。
カタールのモータースポーツ連盟のボスでありFIA副会長を務めるナスール・カリファ・アル・アティアは、ロサイルの宣伝に効果的と考えた政府がグランプリ開催の準備を整えるよう求めたと述べた。彼の話ではカタールGPは早ければ2016年に実現する可能性もあるが、その翌年からのスタートになるかもしれないということだ。
カタールはFIAと良好な関係を結び、2014年のFIA表彰式を首都ドーハで開催した。一方F1商業面のボス、バーニー・エクレストンは、カタールGP開催についてバーレーンが拒否権を持っていると示唆している。
バーレーンGPのCEO、シャイク・サルマン・ビン・イサ・アル・カリファは契約に拒否権が存在することは否定しているものの、バーレーンの支持なしにエクレストンがカタールGPを承認することはないだろうと述べている。
さらに彼は中東でのグランプリが増えることについて以下のように否定的な考えを示した。
「F1のカルチャーは(中東で)育ちつつあると思うが、個人的にはどこであれさらに1戦を増やす準備は整っていないと考える」