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内野聖陽の主演映画『海難1890』で忽那汐里が2役に挑む、共演に夏川結衣、竹中直人ら

2015年01月13日 13:30  CINRA.NET

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『海難1890』 ©2015「海難1890」製作委員会
映画『海難1890』が、12月に全国で公開される。

2015年に友好125周年を迎える日本とトルコの合作となる同作。オスマン帝国最初の親善訪日使節団を乗せた軍艦・エルトゥールル号が和歌山・串本町沖で海難事故を起こし、地元の住人が言葉の通じない中で献身的に救助活動を行ったという1890年9月の事件と、イラン・イラク戦争の勃発でテヘランに残された日本人215人に対し、日本大使館から依頼を受けたトルコ政府が救出活動を行ったという1985年の出来事を描く。

主演を務めるのは、エルトゥールル号が海難事故を起こした和歌山の紀伊大島に住む医師・田村元貞役の内野聖陽。さらに、田村のサポートをしており、過去の事故の後遺症から話すことができない女性・ハル役の忽那汐里、紀伊大島に住む遊女・お雪役の夏川結衣、田村の友人で海軍士官の藤本源太郎役の小澤征悦、紀伊大島の村の村長・佐藤役の笹野高史、紀伊大島の医師・工藤役の竹中直人がキャストに名を連ねている。さらに、忽那はテヘランの邦人救出を描くパートで、テヘランにある日本学校の教師・春海役も演じており、同作で2役を務める。監督は、映画『利休にたずねよ』『化粧師 KEWAISHI』などの田中光敏。

なお、同作の製作は日本とトルコ両国における国家プロジェクトとなっており、『「海難1890」を成功させる会』の最高顧問には安倍晋三首相が就任している。

【内野聖陽のコメント】
撮影はまだ始まったばかりですが、良いものを作り上げんとする雰囲気と活気に満ち溢れ、とてもいい現場です。日本とトルコ、東の果てと西の果ての国が、ある事件をきっかけに友情を築くことができたという事実。この歴史的な実話を映画化することはとても意義のあることだと思います。この企画のお話を頂いた時は、ぜひやらせて頂きたいと二つ返事で引き受けました。自分にとってイスラム文化は馴染みが薄いですが、それは私の演じる田村という医者も同じこと。これからトルコの役者たちと触れ合う中で、田村の中でもきっと何かが生まれてくると思うので、内野が感じるトルコ人の発見を田村の中に反映できたら面白いなぁと思っております。

【忽那汐里のコメント】
作品のベースとなるお話を聞き、トルコと日本という国の間にこんな密接な関係があったことがとても新鮮でした。長きに亘るトルコとのお互いの助け合いの歴史を、映画を通してお互いに確かめ合う象徴となるような作品が出来ることを期待しています。トルコでの撮影も今から楽しみです。精一杯、2つの役を演じ切りたいと思います。頑張ります。