ポルシェの最高経営責任者であるマティアス・ミュラーが、同社のF1参戦を完全否定した。
これまで何度も噂にあがってきたポルシェのF1参戦。就任当初は、ポルシェと(姉妹ブランドの)アウディについて、「(ふたつの)ブランドのうちひとつをLMP1(WEC世界耐久選手権)で、もうひとつのブランドをF1で走らせることの方が理にかなっているかどうか、議論しなければならない」と、語っていたミュラーだが、現在はF1参戦の可能性がないことを明らかにした。
先週はじめ、ポルシェの研究開発部門の取締役を務めるヴォルフガング・ハッツがF1の可能性について、否定するコメントを残した。
「(F1が)一度も課題になったことはなく、今後もない」と、ハッツが語ったとAUTOWEEKが伝えている。
「我々にとっては、ル・マンのほうがより魅力的な環境だ。より多くの競争相手がいるし、ロードカーの生産についてもより知識を得られる」
これに、ハッツのボスであるミュラーも、完全否定するコメントを付け加えている。
ミュラーは、もうひとつのトップカテゴリーであるF1ではなく、2014年からのル・マン復帰を決めた理由について、「我々は振り返らなかったし、本当に満足している。我々は、LMP1が未来であると思う」と語っている。
またミュラーは、今のF1が“ますます困難”になっていると語ったという。
ポルシェは、今年のル・マン24時間に現役F1ドライバーにニコ・ヒュルケンベルグを起用することを明らかにしている。