2015年のダカールラリーは11日、ウユニ~イキケ間805km(SS781km)のデイ9マラソンステージが行われ、ヤジード・アル-ラジ(トヨタ・ハイラックス)がステージ優勝を果たした。これにより、ミニ勢によるステージ連勝記録は7でストップした。
デイ9は前日から続くマラソンステージで、メカニックによる整備を受けないまま走行する必要がある厳しいステージとなった。ダカールラリー初参戦となるアル-ラジは、ステージ2位のオルランド・テラノバ(ミニ・オール4レーシング)に1分12秒の差をつけステージ優勝。総合順位は前日と変わらず3番手のままだったが、首位との差を3分詰め約19分差とした。
総合首位のナッサー・アル-アティヤー(ミニ・オール4レーシング)がステージ3位、総合2番手のジニール・ドゥビリエ(トヨタ・ハイラックス)がステージ4位となり、総合首位争いは8分差と接戦が続いている。
苦戦が続いているプジョー勢は、ステファン・ペテランセル(プジョー2008DKR)がステージ7位でフィニッシュ。総合順位は8位と前日と変わらなかったが、ペテランセルは「リザルトはそこまで悪くないと思う。僕達のクルマはまだ新しいから、開発が進んだクルマと同じようにプッシュすることはできないんだ。特に標高の高いところではね。そう考えると、この2日間のマラソンステージは上手くこなせたと言えるんじゃないかな」とコメントした。
四輪市販車部門での連覇に挑む日本のチームランドクルーザー・トヨタオートボデーは、前日パワーステアリングを失ってしまった三橋淳/アラン・ゲネック組がクラス1位でステージを走り切った。三橋淳/アラン・ゲネック組をフォローするべく追走したニコラ・ジボン/三浦昂組もクラス2位でステージクリアしたため、総合順位で市販車部門1・2位の座を堅持している。
トラッククラスの日野チーム・スガワラ勢は、菅原照仁/杉浦博之組516号車が総合17番手、菅原義正/羽村勝美/若林葉子組524号車総合30位となり、排気量10リットル未満クラス1-2を維持している。
明日12日は四輪部門とトラック部門は休息日となり走行はなし。後半戦に向けて、マシンはメカニックによる徹底的にリフレッシュされ、ドライバーは英気を養うこととなる。
ダカールラリー2015のデイ8ハイライトは、J SPORTS3で22時~22時30分に放送される予定だ。