F1参戦経験を持ち、現在F1解説者を務めるアラン・マクニッシュが、F1に1000馬力のエンジンを導入するというプランを支持、F1マシンをもっと操縦しづらいものにすべきであるとの考えを示した。
F1ストラテジーグループはF1マシンをより走らせづらいものにすることでファンに魅力的なレースを提供できるとの考えを示し、この件についてFIAとの間で建設的な話し合いが行われている。これに関する変更が実際導入されるのは2017年以降になるものと考えられている。
2003年にトヨタからF1に出場、その後はル・マン24時間などでの活躍で知られているマクニッシュは、今のF1マシンはドライバーにとって楽すぎるとの考えを示した。
「(F1は)ショーだ。だが今のF1カーは対処できる余地が大きすぎると思う」とマクニッシュはAUTOSPORTインターナショナルにおいて発言した。
「そう考える理由として、去年のシルバーストンテストのことを例に挙げよう。下位カテゴリーで走る3人か4人のルーキーがF1マシンに乗り、皆いきなり速さを発揮したのだ」
「ひとり特別なドライバーが登場するのはいい。たとえばフォーミュラ・ルノーから昇格したキミ・ライコネンがそうだし、F3出身のマックス・フェルスタッペンもそういうドライバーだと思う。だが3人も4人もそういうドライバーがいるとは思わない」
「だからこそ多少乗りづらいマシンであるべきだと私は思う」
マクニッシュは、パワーを上げるだけでなく他の変更も行い、昔のようにドライバーにとって身体的にもっと負担がかかるようなF1マシンにすべきであると考えている。
「1000bhpにすることが2017年に向けて検討されている。だがもっと馬力を上げ、もっとトリッキーにする必要がある。ドライバーが体力的にもっときつくなるような要素が必要だ」
「身体的には昔に比べるとずっと楽な状態だからね」
「ナイジェル・マンセルの時代には力を振り絞ってマシンを走らせなければならなかった。だが今は違う。戦略や効率が重要なのだ」