千葉県の幕張メッセで開催されている東京オートサロン2015のマツダブースに、WEC世界耐久選手権などで活躍する井原慶子が登場し、“ミスター・ル・マン”こと寺田陽次郎とともにトークショーを行った。
10日のトークショーでは、マツダのレーシングスーツに、そして11日にはOAKレーシングのスーツに身を包んで登壇した井原は、寺田、そしてマツダのモータースポーツ担当を務める上村昭一氏とともにル・マン24時間や耐久レース、マツダ車の魅力を語った。
29回のル・マン参戦経験をもつ寺田は、「僕はデイトナ24時間もスパ・フランコルシャン24時間もル・マン24時間も走りましたが、その中で完走するのが一番難しいのがル・マンなんです。高い山に登るのと同じで、難しいからこそ登るのだと思います」とル・マンの魅力を解説。3回目の挑戦となった昨年のル・マン24時間で初完走を果たした井原には「3回目で完走できるのはすごいですよ」と賞賛のコメントを贈った。
一方の井原は、寺田について「ル・マンのレジェンドと言われるドライバーでも完走率は50%に満たないのですが、寺田さんの完走率は70%を超えていると聞いて、すごいなと思いました」と驚きとともに語った。
また、昨年のWECで女性ドライバーとして初の表彰台に登った井原だが、初めてサーキットで走らせたクルマはロードスターだったのだという。レースクイーン時代、自由自在に走るクルマに憧れたという井原だが、ロードスターでアタックを行い「クルマと自分の手足がつながったような、“人馬一体”を初めて感じました」と、現在の活躍につながる原点を明かしていた。
なお、井原は今年、マツダの協力のもと、女性のモータースポーツ活動をサポートするプロジェクトを始動。詳細は2月上旬に発表されるということだが、「ロードスターでドライビングの楽しさを経験したあとで、レースを経験してもらおうと思っています」とその計画の一端を語っていた。