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ダカールラリー:苦難が続くプジョー勢。天候も味方せず

2015年01月11日 12:50  AUTOSPORT web

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序盤快走するも、雹と嵐によりステージ8位におわったプジョーのステファン・ペテランセル(プジョー2008DKR)
2015年のダカールラリーは10日、イキケ~ウユニ間717km(SS321km)のデイ8マラソンステージが行われ、オルランド・テラノバ(ミニ・オール4レーシング)がステージ優勝した。総合首位のナッサー・アル-アティヤー(ミニ・オール4レーシング)は高山病に苦しめられステージ7位に終わり、後続との差を8分に縮められている。

 デイ8とデイ9に設定されているマラソンステージは、メカニックによるマシン整備を受けることができない。そのためタイヤ交換など簡単な整備で2日間を走りきらなければならない。

 この日のゴール地点であるウユニは、標高3500mに達する場所。総合首位のアル-アティヤーは、高山病のため何度かクルマを止めざるを得ず、ステージ7位フィニッシュとなった。

 デイ5に起きたメカニカルトラブルにより優勝争いから脱落したテラノバが今大会3度目の優勝。ステージ2位にヤジード・アル-ラジ(トヨタ・ハイラックス)、ステージ3位にはベルンハルト・テン・ブリンケ(トヨタ・ハイラックス)が入っている。


 不運が続いているプジョー勢は、ステファン・ペテランセル(プジョー2008DKR)がステージ序盤に快走。2番目に速いタイムを記録していたものの、中盤以降は雹と嵐により足止めされしまい、ステージ8位に終わってしまった。

 四輪市販車部門での連覇に挑む日本のチームランドクルーザー・トヨタオートボデーは、三橋淳/アラン・ゲネック組がクラス首位を維持しているが、前日修理した左フロントを再び破損しパワーステアリングも失ってしまった。11日のステージは、厳しい戦いを強いられることとなりそうだ。ニコラ・ジボン/三浦昂組は安定した走りを見せクラス2番手を堅持した。

 トラッククラスの日野チーム・スガワラ勢は、菅原照仁/杉浦博之組516号車が総合19番手。菅原義正/羽村勝美/若林葉子組524号車総合31位となっている。

 ダカールラリー2015のデイ7ハイライトは、J SPORTS3で22時~22時30分に放送される予定だ。