10日、千葉県の幕張メッセで開催されている『東京オートサロン2015』の中で、スーパーフォーミュラのトークショーが行われ、14年のシリーズを戦った山本尚貴と国本雄資が登場。スーパーフォーミュラの魅力をPRするとともに、15年シーズンに向けての意気込みも語った。
ともに年末年始はリラックスして過ごすことができたという山本と国本。場内のイベントホールで行われたこのプログラムでふたりは、MCのピエール北川さんとともに、大画面に14年シーズンのレースの映像も流れるなかでトークを繰り広げた。
例年この時期に開催されている東京オートサロンだが、国本は今年、場外に設けられた走行エリアでP.MU/cerumo・INGING SF14・トヨタ(#39)を連日デモラン。今年のオートサロンについては「本当にたくさんのお客さんがいて、このお客さんが全員スーパーフォーミュラに来てくれればいいなと思います(笑)」と、期待も込めてその印象をコメントした。
一方、今年はホンダブースでのトークショーなどを中心に参加している山本はオートサロンについて「若い時に、(サポートを受けていた)オートバックスさんのブースでチラシを配っていたんですよ」と明かすと、「今回の会場にも若いドライバーが何人かいるので、その中から将来プロとして活躍するかもしれない原石を見つけるのも楽しいかもしれませんね」と自らの過去も踏まえて、新たな楽しみ方を提案していた。
トークの中では、新シャシー&新エンジンで争われた昨シーズンを振り返る場面も。13年に大逆転で初代SFチャンピオンに輝き、14年はカーナンバー1をつけてシーズンを戦った山本は、その重圧について「特別感じていたつもりもないですし、感じないようにしていました。ただ、1番をつけるからにはかっこ悪いレースは見せられないし、自分の中でも良いレースを見せたいという思いが例年以上に強かったのはたしかですね」と回想。
昨シーズンは最終戦までチャンピオンの可能性を残していた国本は「自分のミスでポイントが獲れなかったレースもあり、もうちょっといけたかなという気もします。でも、多くの経験を積んですごく成長できた1年だったなと思いますね」と悔しさをにじませつつも前向きに昨年を振り返った。
トークショーの最後には、ふたりが15年シーズンに向けての意気込みを披露。山本は「まだ体制は発表されていませんが、スーパーフォーミュラに参戦することができれば自分の速さと強さを証明したいと思っていますし、シリーズの魅力も伝えていきたいと思います」と意気込んだ。
国本も、まだ体制は決定していないと語りつつも「開幕ダッシュを決められるようにシーズンオフにしっかりトレーニングをして、チーム力ももっと強くして良い年にしたいなと思っています」と力強く今年一年を展望した。
スーパーフォーミュラのトークショーは11日(日)も午前11時30分からイベントステージで実施されるほか、国本によるSF14のデモランも午前10時からと午後14時15分からの2度行われることとなっている。