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東京オートサロンでD1グランプリのエキジビション戦開催。“世界初”EVドリフトカーも走行披露

2015年01月09日 19:40  AUTOSPORT web

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2015東京オートサロン 9日の『D1GP Kick Off Drift』決勝を戦った川畑真人と松井有紀夫。初日は川畑が優勝を飾った。
1月9日、千葉県の幕張メッセで開催されているカスタムカーの祭典『東京オートサロン2015』の中で、D1グランプリのエキジビションマッチ『D1GP Kick Off Drift』が開催され、昨年のランキング上位8名がバトルを繰り広げるとともに、世界初のEVドリフトカーも走行を披露した。

 D1では例年このオートサロンでキックオフイベントを開催しており、今年は末永正雄、横井昌志、日比野哲也、松井有紀夫、川畑真人、今村陽一、高山健司、末永直登という昨年のランキング2位から9位までの8名のドライバーが参戦。14年チャンピオンの高橋邦明も参戦予定となっていたが、昨年12月のイベントでマシンにトラブルが発生したということで欠場に。ただ、高橋も姿を見せ、ファンへのインタビューを行うなど会場を盛り上げた。

 イベントの進行はD1グランプリでおなじみの鈴木学さんが務め、解説として初代D1チャンピオンでもある谷口信輝が登場。単走の採点はDOSS(D1オリジナルスコアリングシステム)による機械審査で行われたものの、追走では谷口が判定を行った。

 多くのファンが集まる中で始まった走行では、単走を高山がトップ通過。続く追走トーナメントではトップドライバーたちによる接近戦が繰り広げられ、解説の谷口も「小さいコースだけど見応えがハンパない」と大興奮。決勝には川畑と松井が決勝に進出し、後追いでリードを拡げた川畑が初日の優勝を飾ることとなった。2位に松井が入り、3位には高山との3位決定戦を制した横井が入った。

 またこのイベントには、創立から15周年を迎えたD1グランプリが開始した『EVドリフトカーチャレンジプロジェクト』のもと制作されたトヨタ・プリウスをベースとするEVも登場。オフィシャル公認による本格EVドリフトカーとしては世界初となるこのマシンは、現在も開発が進んでいる最中とのことで100%の状態ではないということだったが、開発ドライバーを務める上野高広がステアリングを握って走行を披露。モーター音とスキール音のみが響く新たなドリフトの世界を、集まったファンに披露した。

 このD1GP Kick Off Driftは、10日(土)、11日(日)も午後12時30分から開催予定となっている。