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琢磨&亜久里、渋谷からホンダF1へエール。写真展でトークショー

2015年01月09日 00:20  AUTOSPORT web

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ホンダのF1復帰にエールを贈る佐藤琢磨と鈴木亜久里
8日、東京・渋谷の西武渋谷店で「F1 ART SCENE 写真展」の特別イベントが開かれ、元F1ドライバーの鈴木亜久里と佐藤琢磨がトークショーを行った。

 この写真展は、F1をアートの視点で撮り続けるフォトグラファー集団「Team ZEROBORDER」の協力のもと、ホンダが初めてF1に参戦した1964年当時の貴重な写真から、2014年に代表される最先端のF1シーンを切り取った企画写真展で、会場別館には2006年のハンガリーGPでジェンソン・バトンがキャリア初優勝、ホンダに通算72勝目をもたらしたマシン「RA106」も展示された。

 写真展初日のこの日、この特別なイベントに、かつてホンダエンジンでF1に挑んだ鈴木亜久里と佐藤琢磨がかけつけ、集まった大勢のファンを前にトークショーを繰り広げた。

 華やかなF1に合わせ、黒のタキシード姿で壇上に現れたふたりは、華やかなF1の中でも「スペシャル」と評するモナコGPの思い出から披露。現役当時、ともにモナコに住んでいたふたりは、豪華かつ慌ただしいレースウイークのモナコとグランプリ後の落ち着いた普段の街並を紹介する一方、ゲルハルト・ベルガーやティエリー・ブーツェン、デイビッド・クルサードといった元F1ドライバーたちの手がけるユニークなビジネスもユーモアを交えて紹介。亜久里は、ボートの購入を自慢してきたロペルト・モレノの誘いを受けて行ってみたところ、“ゴムボート”だったという渾身のエピソードを明かすなどして、会場の笑いを誘っていた。

 また、ホンダのF1復帰に話がおよぶと、ふたりは口を揃えて「チャレンジしてくれるのはうれしい」とさらにトーンを上げて語りだし、琢磨も「ホンダのいないF1は寂しい」「F1=ホンダ」などと、スーパーアグリ時代の苦労話も交えながら、かつての盟友のチャレンジに大きな期待を寄せた。

 イベントには、平日の夕方にもかかわらず、200人を超えるファンが開場前から列をつくり、最終的には入場制限がかかるほどの盛況ぶり。多くのファンはトークショーの終了後も、2014年シーズンを切り取った数々の写真や、ホンダのF1史を大型パネルと映像を含めて紹介する「HONDA F1 VICTORY WORLD MAP」のコーナーに釘付けになるなど、思い思いにこの特別な空間を堪能。また、別館1階に展示された「RA106」の前では、写真展を訪れたファンだけでなく、買い物で通りかかった多くの人々も足を止めて、迫力あるF1マシンに見入っていた。

 この「F1 ART SCENE 写真展」が開かれている西武渋谷店、西武池袋本店、そごう横浜店では、2015年シーズンが開幕する3月にも「F1展(仮)」の開催が予定されており、ホンダの復帰でますます注目を浴びるF1のさまざまな世界を紹介していくという。