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F1パワーユニット凍結問題:マクラーレン、FIAと協議中と認める

2015年01月07日 15:20  AUTOSPORT web

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2014 F1アブダビ合同テスト 2日目 ストフェル・バンドーン(マクラーレン・ホンダMP4-29H 1X1)
2015年シーズンにはF1パワーユニットサプライヤーはシーズン中の開発が許されるがホンダは例外であるとの判断が下されたことを受け、マクラーレンはFIAに対し問い合わせを行っていることを認めた。

 2015年用パワーユニットの最終バージョンは開幕戦までに公認を受けなければならないものと広く考えられていたものの、昨年末、2015年のF1レギュレーションにはパワーユニットのホモロゲーションを行う期限が明確に記されていないとの指摘がなされた。
 FIAはこれを受け入れ、メルセデス、フェラーリ、ルノーに対して規則の範囲内でシーズン中にエンジンのアップデートを行うことを許可した。

 ただしFIAは今年新たに参戦するホンダは例外であり、昨年の他3マニュファクチャラーと同様に2月末をホモロゲーション期限とするのが公平なやり方であるとの見解を示した。

「既存マニュファクチャラーは2014年2月28日までにパワーユニットのホモロゲーションを行うことを義務付けられた」とFIAのF1技術代表のチャーリー・ホワイティングがチームに対して出した通知に記されている。

「新マニュファクチャラーに対してはパワーユニットのホモロゲーションを2015年2月28日までに行うよう求めるのが公正かつ公平であると思われる」
「従って我々はこれが新たなパワーユニットマニュファクチャラーに対する必要条件であると考える」


 ホンダは現在は自由に開発を行えるものの、ライバルたちとは異なり、基本的にはシーズン中にアップデートを導入することができず、2月28日までにFIAに提出した仕様を使い続けなければならない。

 これに不満を持ったマクラーレン・ホンダはFIAに対し問い合わせを行い、今後話し合いを行う予定であるとBBC Sportが伝えた。
 英autosport.comによると、マクラーレンのスポークスマンは、詳細については語らなかったものの、FIAとこの件について話をしたことを認めたということだ。

 マクラーレンのスポークスマンは次のようにコメントした。
「マクラーレン・ホンダはこの件に関してすでにFIAに連絡を取りました。でも今の段階ではこれ以上のことをお話しするつもりはありません」


 マクラーレンとFIAが話し合いの結果この問題について合意できなかった場合、チームは2015年シーズン中にパワーユニットのアップデートを行ったライバルに対して抗議する可能性があると考えられる。

 F1スポーティングレギュレーション附則4には、「マニュファクチャラーはパワーユニットに関しひとつの仕様のみ公認を受けられる」と記されており、シーズン中に異なるタイプのパワーユニットを使用した場合、この規則に違反したと考えることができる。このような抗議を行った場合には、裁定はFIAレーススチュワードによって下されることになる。