2人は本来働き盛りという40代でありながら、この超肥満体ゆえに障害者生活手当(Disability Living Allowance)で暮らしている。「代謝性疾患、肥満、糖尿病、高血圧の治療を受けている上、肥満への偏見か仕事が見つからない」と陳情する2人に、自治体の福祉事務所は毎度「その体では大変でしょう」と返答。こうして彼らは1か月あたり合計約36万円の手当を受給し、数分間も立っていられないというスティーヴンさんは入浴介助など年間144万円相当の介護サービスを受けている。
だが『Benefits:Too Fat To Work』のテレビカメラが2人の結婚式に潜入した際、突然の悲劇に見舞われた。息切れが目立つスティーヴンさんが体調不良を起こし、式の最中に救急車で病院に搬送されたのである。このカップルは「痩せた方がいいのでしょうが、それで保障を打ち切られてしまうのはちょっと…」と非常に歯切れが悪かった。