ニキ・ラウダの息子、マティアス・ラウダが、アストンマーチン・レーシング(AMR)から2015年シーズンのWEC世界耐久選手権に参戦することが分かった。
DTMドイツツーリングカー選手権やFIA-GT1世界選手権にも参戦した経験をもつマティアスは、15年WECのLM-GTEアマクラスでポール・ダラ-ラナ/ペドロ・ラミーとともにAMRのアストンマーチン・バンテージV8をドライブすることになる。
マティアスは、昨年までAMRでドライブしていたクリストファー・ニギャルドに代わる形でチームに加入。14年シーズンはシルバードライバーだったニギャルドだが、15年はゴールドへとレーティングが変更になったため、ラインナップから外れることになったのだという。
またマティアスは、WECだけでなく北米ユナイテッド・スポーツカー(USCC)にもAMRからスポット参戦する予定となっており、1月24日~25日に行われる開幕戦のデイトナ24時間ではダラ-ラナ/ラミー/ダレン・ターナーの3名とともにGTLMクラスを戦う。
「かなり入念なリサーチを行ったが、マティアスはシルバー(ドライバー)の中ではベストなひとりだと思っているよ」と語るのはAMRを率いるジョン・ガウ。
「かつて彼(マティアス)とともにドライブしていたステファン(ミュッケ)も、彼は良いチームプレイヤーだと言っている。これも非常に重要なことなんだ」
ラウダはまだアストンマーチン・バンテージV8をドライブした経験はないということだが、9日からデイトナでスタートするUSCCのプレシーズンテストでステアリングを握る予定だ。ラウダをデイトナで起用することは、WECのチームメイトたちになじむ意味でも意義のあることだとガウは説明している。
WECのLM-GTEアマクラスでラウダを含む1台のラインナップを明かしたガウだったが、アマクラスのもう1台やプロクラスでのラインナップについては詳細を語っていない。