“世界一過酷なモータースポーツ”と言われるラリーレイド、ダカールラリー2015は3日、アルゼンチンのブエノスアイレスでセレモニアルスタートが行われ、主催者発表で80万人という多くのファンが車検会場、スタートに訪れ、16日間に及ぶ競技に挑むエントラントに声援を送った。
1979年にパリ・ダカールラリーとして始まったこのラリーは、モーリタニアの政情不安から2008年大会は中止。2009年からは南アメリカに舞台を移し、アルゼンチン、ボリビア、チリという3カ国をまたぐラリーとして定着し始めている。
迎えた2015年大会は、四輪ではこれまでトップに君臨してきたミニ・オール4レーシング勢に対し、プジョーが二輪駆動のバギー『2008DKR』を投入し、ワークス体制で参戦。ミニvsプジョーの対決に注目が集まっている。もちろん四輪市販車部門での連覇に挑む日本のチームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)やカミオンの日野チームスガワラ、モト、クアッドと多くの注目があるラリーだ。
ラリー参加車は2日、ブエノスアイレスの博覧会会場『テクノポリス』で行われた車検に臨み、主催者からの検査と最終調整を実施。この会場には、15万人ものファンが訪れていたという。
さらに、3日にはブエノスアイレスの大統領府前を使ってセレモニアルスタートが行われた。1台ずつがスタートランプに上ったが、この日主催者発表で65万人ものファンがスタートランプ周辺、またランプへ向かう途中の沿道を埋め、熱狂的な声援を送った。
総合優勝を狙うミニ勢、プジョー勢のほか、TLCのランドクルーザー、日野レンジャー勢も1日に渡ったセレモニアルスタートをこなし、四輪はホーンを鳴らしたり、二輪はウイリーをみせたりと声援に応えながら、再びテクノポリスの車検会場へ戻った。
本格的な競技は4日、ブエノスアイレスからヴィラ・カルロス・パスに向けスタート。1月17日までの長期に渡る冒険の旅が本格的にスタートする。