WRC世界ラリー選手権の2年連続チャンピオンのセバスチャン・オジェは、2015年に向けてフォルクスワーゲンを離脱する考えはまったく持たなかったと語った。
オジェは2年連続タイトルを獲得したラリー・スペインの直前に、フォルクスワーゲンと契約を延長。2015年もフォルクスワーゲン・ポロR WRCを駆ることになっている。オジェは15年に向けてシトロエンへの復帰やヒュンダイ移籍も噂されたが、オジェは他チームとの交渉を否定した。
「僕にとっては単純な決断だよ」とオジェは語った。
「僕の中では他にオプションはなかったよ。君たちが聞いたすべての噂は、単純に噂に過ぎない。なぜ他のチームと話す必要があるんだい?」
オジェとフォルクスワーゲン・モータースポーツのヨースト・カピート代表は、契約の期間については明らかにしていないが、“複数年”であることを認めている。チームはオジェとともに15年に向けヤリ-マティ・ラトバラと、アンドレアス・ミケルセンを起用する。ただ英AUTOSPORT.comは、ラトバラとミケルセンはすでに契約が存在していたというが、オジェについては新たな契約を協議していたという。
オジェの2014年のチャンピオンへの挑戦は、ドイツでのアクシデントとフランスでのトラブルによってわずかに危機を迎えた。さらにオジェは、WRCの将来のフォーマットに関する論議により集中が乱れていたと語り、ドイツでのクラッシュが『目覚めのモーニングコール』だったと語った。
「僕は危険だと気付いたんだ。シーズンはじめから築いてきたものを、そんなバカげたことで失うことはできないとね。100%で集中できない時、うまくいかないということを証明してしまった」
「だけどうまく対応することができた。そして、最も重要なことは『対応する』ことだ。簡単ではなかったけど、ハードに働いて達成することができたんだ」