かつてはCARTチャンプカーやインディカー、NASCARで活躍、近年はラリーレイドに挑戦を続けるロビー・ゴードンが、2015年1月3日からスタートするダカールラリーで、11度目の挑戦を迎える。
父親もラリーストだったゴードンは、長年のアメリカでのレース活動を経て、2005年からダカールラリーへの挑戦を開始。2015年のダカールはゴードンにとって11回目の挑戦となるが、1年をかけて参戦車両であるハマーHST“ゴルディーニ”を仕上げ、スタートの地であるアルゼンチンのブエノスアイレスに乗り込んだ。
とは言え、ゴードンはアメリカ合衆国からは数少ないエントラントであり、今季四輪ではプジョー、ミニの戦いが予想される中で、ゴードンは潤沢な資金がある訳でもなく、孤軍奮闘でワークス勢に挑んでいくことになる。
「毎年と同様に、僕たちの目的、そして確信として、僕たちはオーバーオールでの優勝を狙っているんだ」とゴードン。
「我々は世界でも最も偉大なオフロードドライバーたちとチームと戦っている。でも自分たちがそれに対して競争することができると思っていないならば、ダカールにはエントリーしないだろう。我々がこれまで参加した他のどのレースよりも、ダカールはチームワークと組織力、達成する思いが大事なんだ」
「僕たちは勝利に向けた経験と、それを実行するチームがあると思っている。もちろん自分自身もミスをしてはいけないし、チーム全員が完璧に仕事をこなす必要がある。究極の挑戦なんだ」
これまでのゴードンのダカールラリーにおける最上位は、2009年の3位。ステージウィンは多く記録しているが、あくまでゴードンの目標は、アメリカ人最初の四輪ウイナーとして名を連ねることだという。
「ダカールラリーは世界中で放映されていて、190カ国以上で10億人の人がテレビで視聴するはずだ。アメリカでも急速に理解されている。僕がこのラリーでの最初のアメリカ人のウイナーになることで、人気が一気に高まると思う」
「この素晴らしいチャレンジをアメリカのモータースポーツファンに見てもらうことが、我々のゴールなんだ」