自分が普段、どんな呼吸をしているのかなんて、意識したことがない女子も多いのでは?
「呼吸は心身の健康に大きく影響します。間違った呼吸法で体を疲れさせてしまっている人が意外と多いんですよ」と話すのは、呼吸アドバイザーの椎名由紀さん。
「知らず知らずのうちに不調を招きやすい呼吸をしている人は、そのクセを見直すことで、体調がガラリと変わりますよ」(同)
では、体にいい呼吸と悪い呼吸の違いって? 早速、自分の呼吸をチェックしてみよう!
<力の入る呼吸=口でする浅くて速い呼吸>
口呼吸は浅い呼吸(胸式呼吸)になりやすく、酸素をたっぷり取り込めない。そのため代謝が落ちたり、体内の働きが悪くなったりしやすいそう。さらに、脈が速くなることで交感神経が刺激され、緊張状態が続いて体が休まらないといったデメリットも。そもそも口にはウイルスや雑菌から守るフィルター機能がないため、病気にもかかりやすくなる。
以下に心当たりがあるなら呼吸が浅い可能性が!
(1)息をすると、お腹よりも胸の方が大きく動く
(2)息を一度に20秒以上吐けない
<力のゆるむ呼吸=鼻でする深くて長い呼吸>
普段の呼吸は鼻でするのが正解。鼻にはフィルター機能に加え、吸った空気を加温加湿する働きもあるため、清潔で快適な空気を体内に取り込むことができる。胸よりもお腹が大きく動くような深い呼吸(腹式呼吸)によって、酸素をたくさん取り込むことができ、内臓が活性化する効果も期待できるとか。また、副交感神経が優位になり、心身がリラックスした状態になる。
「寝ている間は、昼間の呼吸のクセが出やすいものです。朝起きたときに、口の中がカラカラに乾いていたら、口呼吸をしている可能性があります。日中に口が半開きになっていることはありませんか? 口を閉じることを意識して、鼻で呼吸することに慣れましょう」(同)
ところで、深くて長い呼吸というのは、どうしたらできるようになるの?
「先に吐くことが大切です。今ある息をゆっくり少しずつ鼻から吐いていき、吸う息は入ってくる分をやさしく受け取ります。長く吐けると、吸える量も自然に多くなります」(同)
今まで口呼吸をしていた人は、これから鼻呼吸にチェンジ! すでに鼻呼吸ができている人は、より深くて長い呼吸を心がけてみて。椎名由紀呼吸アドバイザー。体内対話株式会社代表。第40代ミス東京第1位。高校時代から15年続いた心身の不調を江戸時代の禅の呼吸法で克服し、「ZEN呼吸法」をメソッド化。レッスンや講演などで幅広く活躍中。著書に『呼吸美メソッド』(双葉社)、『若返り美人呼吸~がんばらないZEN呼吸法で別人のように若返る!』(ベストセラーズ)などがある。ZEN呼吸をもっと知りたい人は「ZEN呼吸」で検索してみて!【オズモール】