マクラーレンF1チームのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、レッドブルから今年加入したピーター・プロドロモウが、“常勝マクラーレン”へ返り咲くパズルの「最後のピース」だと語った。
2005年までマクラーレンの空力責任者を務めていたプロドロモウは、レッドブルに空力開発責任者として移籍した後、チームの4年連続ダブルタイトルに大きな貢献を果たしてきた。
マクラーレンは今年、そのプロドロモウを9年ぶりにチームに復帰させると、シーズン終盤は確実にパフォーマンスもアップ、最終戦のアブダビでは彼の手がけたレッドブル風のフロントウイングも登場するなど、プロドロモウ加入の影響が目に見える形で現れ始めた。
プロドロモウは、2015年からホンダのパワーユニットを搭載するマクラーレン期待のニューマシン、MP4-30の開発に本格的に関わっているが、チームのレーシングディレクターであるブーリエは、彼が2012年以来の勝利を誓うマクラーレン・ホンダにとって重要な資産だと語っている。
「彼は確実に主要となる人物だ。空力部門全体は、彼が来ることを前提に再編成された」とブーリエ。
「内心では、プロドロモウがケーキの上のサクランボのようになると分かっていたんだ」
「彼の名前はピットレーンで非常に有名で、我々の空力および技術部門に多くの斬新さや新たなリーダーシップをもたらした。誰もがマスターとして就くのを待っていたんだ」
「彼はパズルの最後の部分なんだ」
ブーリエは、チーム加入以来、中心となって取り組んできたリストラ策が現在は終了したと述べているが、今後も技術部門の強化のためには、必要に応じて新たな人材の確保を続けると語っている。