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新ツーリングカーのTCRシリーズ、15年はアメリカでも開催。アジアでは岡山開催も

2014年12月24日 17:10  AUTOSPORT web

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TCRシリーズ向けに開発されるホンダ・シビック。イタリアのJASモータースポーツが製作を手がける。
2015年から導入されるツーリングカーの新シリーズ、TCRが勢力を拡大している。インターナショナルシリーズとともに、すでにアジア、ポルトガルという地域シリーズ開催が決定しているが、新たにアメリカ、イタリアでのシリーズ開催が決定した。

 WTCC世界ツーリングカー選手権を頂点とするツーリングカーレースのピラミッドを再構築するという狙いで、2015年に向けて開催が明らかにされたTCRシリーズ。スポーツカーのGT3カーレースに着想を得たカテゴリーで、コストキャップが定められ、性能調整で速さがコントロールされる等の特徴をもつ。

 各国で開催されていたワンメイクツーリングカーをはじめ、すでにヨーロッパでは多くのメーカーがTCR用車両の開発を進めていると言われており、すでにフォルクスワーゲン、フォード、さらにイタリアのJASが製作したホンダ・シビックのTCR用車両が具体的な姿をみせはじめている。

 2015年は、F1併催レースを含むインターナショナルシリーズをはじめ、すでにポルトガル、アジアでの地域シリーズ開催が決定。さらにそれに加えて、アメリカ、イタリアでのシリーズ開催が決定した。

 とは言え、アメリカとイタリアのシリーズは、既存カテゴリーのクラスのひとつとして開催される。アメリカではUSTCCというツーリングカーレースの中で、イタリアではカンピオナート・イタリアーノ・ツーリスモ・チャンピオンシップというシリーズの中での開催となる。こういった開催方法は今後も増えそうだ。

 また、GTアジアを開催しているMSAがプロモートする、TCRアジアシリーズもカレンダーが発表されている。全6戦の予定で、5戦がGTアジアと同時開催。韓国での第1戦に続き、日本では6月末に岡山国際サーキットでの開催が予定されている。TCR規定のマシンが日本を走るのは、このレースが初めてになりそうだ。

 東南アジアではツーリングカーレースは盛んに行われており、GTアジア等に出場しているアジアのジェントルマンドライバーたちは、TCR規定に強い関心を示しているという。日本のモータースポーツ界がこの時流にどう乗っていくのか、気になるところだ。