Q&AサイトのYahoo!知恵袋にこんな相談が寄せられていました。相談者のgureguregoryさんには、34歳になる旦那さんがいます。正社員の研究職として働いていましたが、年収アップを目標に退職したのだそうです。
それから5か月間、転職活動を続けたが思うように進まず、生活が苦しくなってきました。そこで仕方なく、その時点で内定が出た会社に就職することに。新しい就職先での仕事は、希望していた研究ではなく検査業務。しかも年収は下がり、契約社員です。
研究職を続けるのは至難?「経験活かせる仕事探すしかない」
当初の目標だった年収アップが叶わなかったどころか、仕事内容や待遇も思うようにならなかったことに、旦那さんは落ち込んでいます。そして、「年齢的にもこれが最後の転職になるのでは…」と考えているそうです。
相談者さんは、この状況を何とかポジティブに捉え、夫にやる気を出させて前に進みたいと思い、ネットでアドバイスを求めました。
「何とかポジティブに考える方法はないでしょうか?」
はたからみると「正社員の研究者をそのまま続けていけばよかったのでは」と思うのですが、実はそう簡単な話ではないようです。回答者で元研究職のryu_shiroharapuinaさんも、こう指摘しています。
「研究職を続けられるのは、ほんの一部の人だけ。前の会社に残っていても、研究を続けるのはそう長くは無理だったのでは?」
確かに研究職や技術職は、ある程度の年齢になると高度な専門性で勝負できる人以外は、マネジメントに進むか、営業など別の職種に転進して知識や経験を生かすかを問われることが多いと聞きます。厳しい世界なのですね。
この回答者さんも、30代で収入アップする研究職の転職は「ヘッドハンティングでもなければほぼ不可能な条件」といい、「割り切って経験を活かせる職種は何かと考えて次を探すのが最善です」と助言しています。
「終わったことは気にするな、ワカチコです」
別の回答者のdomybestifyoucanさんは、リストラされた夫の話を例に、相談者さんを励ましています。彼女の夫は技術職として働いていた会社を30代でリストラされましたが、縁あって東証一部上場の大手企業に技術職として勤めることができました。
一方、夫をリストラした会社は、その後倒産。夫の同期社員たちは、40歳を超えての失業と不景気で大変な思いをしているそうです。まさに「人間万事塞翁が馬」。
「最後の転職なんて決めつけないで、可能性を探した方が良いと思います。我が家のような例もあります」
他の回答者からも、落ち込まず諦めず、努めて明るく過ごすことで、何かチャンスが来るかもしれないと温かく励ましています。
「(周囲が)特別何かすることはできないでしょう。毎日、明るく満面の笑みで接してあげることぐらいではありませんか」(df90235jklrgさん)
「終わったことは気にするな、ワカチコです」(lemonch56さん)
ネットを検索してみると、ワカチコというのは「若さ・力・根性」なのだとか。相談者さんのご主人は、まだ30代前半。まずは目の前の仕事をコツコツこなし、明るく過ごしていれば、何も諦めることはないのかもしれません。(ライター:Makiko.N)
あわせてよみたい:安倍首相が「中小企業の賃上げ」に言及