フェラーリは、ルイス・ハミルトンのシニアパフォーアンスエンジニアを務めていたジョック・クレアが、パット・フライの後任としてマラネロに加入することを認めた。
1993年以来の未勝利という屈辱のシーズンを過ごしたフェラーリは、現在、2015年に向けた大幅な組織再編の真っただ中にあり、その過程でエンジニアリングディレクターのフライもチームを追われた。
一方のクレアは、今年ハミルトンのF1タイトル獲得を支えただけでなく、以前から多くの実力あるドライバーと共に働いた経験があり、1997年には当時デビュー2年目だったジャック・ビルヌーブのレースエンジニアとして、彼のチャンピオン獲得に大きな貢献を果たした。
フェラーリの新チームプリンシパル、マウリツィオ・アリバベーネは、22日の記者会見で、フェラーリができるだけ早くクレアの仕事を確保するために「メルセデスと交渉している」と認めた。
2014年の最終戦後にメルセデスへ退職の意向を示したクレアは、取り決めによってもう1年は異なる役職でチームに留まる予定であるといわれていたが、フェラーリとの交渉次第では、その期間が短縮される可能性があると報じられていた。
フェラーリは、すでにフライのほかにもチーフデザイナーのニコラス・トンバジスやタイヤパフォーマンス分析を担当する浜島裕英氏がチームを離脱。その一方で、メルセデスからは元テクニカルディレクターのボブ・ベルも獲得しようとしていると伝えられている。