フェリペ・マッサは、フェルナンド・アロンソとフェラーリがお互いからベストを引き出すことができなかったため、アロンソは環境を変える必要があったと語った。
2013年末にフェラーリを離脱したマッサは、跳ね馬をドライブした8シーズンのうち、2010年からの4シーズンをアロンソのチームメイトとして過ごした。
そのアロンソは今年もフェラーリの絶対的なエースとして悲願のタイトル獲りに挑んだが、2014年のフェラーリマシンは十分なパフォーマンスを備えておらず、彼らは早々とタイトル争いから脱落。結果、アロンソは2016年まで結んでいたフェラーリとの契約を途中で解除し、2015年はマクラーレンに移籍することを決めた。
アロンソとフェラーリの契約解消が報じられるようになったのは今年の10月始めだったが、元チームメイトのマッサは、アロンソの離脱が公式発表のかなり前から明らかだったと述べ、次のように続けた。
「彼がフェラーリを離脱することは誰もが知っていたから、それはさほど最新のニュースでもなかった」とマッサ。
「おそらくは、フェラーリが彼の望むベストなマシンを与えなかったということだが、彼もまたフェラーリの発展に貢献しなかった。だから多分、今が変化の時だったんだ」
マッサは、今も長年在籍したチームの成功を祈っているが、フェラーリはアロンソの不在を惜しんでいると考えている。
「それがフェラーリにとってこれ以上悪いことなのか、良いことかは分からない。おそらくフェルナンドはグリッド上で最高のドライバーだから、フェラーリが彼なしで前進を果たせるのに十分かどうかは分からない」
「見守るしかないけど、僕としてはフェラーリのためにもとにかくベストを期待するよ」
アロンソがタイトルを獲得したシーズンに共に働いた経験を持つ現ウイリアムズのベテランエンジニア、パット・シモンズも、マッサの意見に同意している。
「彼は明らかにフェラーリでハッピーではなかった。満足でなければ移籍するのが一番いい」とシモンズ。
「ルノーを去って以来、間違った時間を間違った場所で過ごしていたように思える。彼は信じられないくらい速いからね」
またマッサは、アロンソの非常に異なるドライビングスタイルに比べ、ウイリアムズで新たにコンビを組むバルテリ・ボッタスとはドライビングスタイルが似通っているため、アロンソと働く以上のアドバンテージがあったと語っている。