オーストリアの「Livin Studio」が、プラスチックにキノコを培養するプロジェクトを手がけている。
この装置は「
FUNGI MUTARIUM(ファンギ・ミュータリウム)」と呼ばれるもの。
通常は食べずに捨ててしまうキノコの柄の部分などをプラスチックに植えて、食用キノコを培養するというのだ。
まず、UVライトでプラスチックを消毒したあと、半球体の中に、寒天で作った卵型のポットと一緒に入れる。
そこに、キノコから取り出した培養液を数滴追加。
そのまま数週間置くと食用キノコができるという仕組みだ。
卵型のポッドは海藻由来の寒天でできているので、こちらも食べられる。
このプロジェクトはまだ実験段階で、現在のFungi Mutariumはプロトタイプとのことだが、これが実用化されれば、有害廃棄物でもあるプラスチックを有益に活用できる。
彼らが最初に使ったのは、欧米ではオイスターマッシュルーム、日本では末広茸と呼ばれるキノコ。
これから研究が進めば、ほかの種類も使えるようになるだろう。
このFungi Mutariumは、人々の食生活を一変させるプロジェクトになるかもしれない。
LIVIN
http://www.livinstudio.com/
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