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セバスチャン・ローブ、2年目のWTCCへ向けレース中の技術向上を目指す

2014年12月22日 11:50  AUTOSPORT web

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2014年はサーキットレースへ本格転向し、WTCCを戦ったセバスチャン・ローブ
2014年からWTCC世界ツーリングカー選手権にフル参戦したセバスチャン・ローブは、レースでの技術とセットアップの向上が2015年のWTCCを戦うために必要なものであると語った。

 前人未踏の9年連続WRCチャンピオンであるローブは、かねてからサーキットレースへの関心を示しており、2013年から徐々に本格的にレースに移行。自チームが走らせたマクラーレンMP4-12C GT3でFIA-GTを戦った後、14年はシトロエンとともにWTCCヘ移り、フル参戦を果たした。

 ローブは開幕ラウンドのマラケシュでレース2を制し、序盤のチャンピオンシップをリードしたものの、その後はスロバキアで1勝を飾ったのみで、チャンピオンとなったチームメイトのホセ-マリア・ロペス、イバン・ミューラーの後塵を拝することに。WTCCフル参戦初年度はランキング3位で終えた。

 その中でも、ローブは数多くの接触に見舞われた。そのうち二度はチームメイトのミューラーとの接触であり、ローブはホイール・トゥ・ホイールでの戦いの中での一瞬の判断を向上させる必要があると語った。これまでローブが多くの栄冠を獲得してきたラリーは単走競技であり、多くのマシンが一度に走行するレースでの経験が絶対的に足りないとしている。

「2014年シーズンのリザルトをチェックしてみると、(リバースグリッドの)レース2で多くのポイントを失っていることが分かるんだ。僕はイバンやペチート(ロペス)のようにレース2で多くのオーバーテイクができていなかった」とローブ。

「僕のレースでの経験不足は重要なポイントだ。イバンは10歳からレースをしているんだからね。この部分で多くの仕事をしなきゃいけないことは分かってる。でも、僕にとっていちばん難しい部分なんだよ」

「正しいタイミングでオーバーテイクを仕掛け、トラフィックの中で自分のポジションを守るテクニックが、僕の中で改善しなければいけない部分だ」

 ローブはまた、マシンのセットアップ技術についても改善しなければいけないだろうと語った。ラリーの時よりもハンドリングを向上させるのが難しいとローブは語る。

「いろいろなサーキットに合わせてセットアップを進めることがWTCCではすごく重要なんだ。ラリーではいいセットアップができていれば、ほぼいいタイムを刻み続けることができる。多くのラリーでは最初のステージから最後までほとんどセットを触らないことが多かった。フィーリングが良かったから、そこまで気にしなくて良かったんだ」

 ローブは2015年もWTCCに継続して参戦することが決まっている一方、WRC開幕戦ラリー・モンテカルロで一戦限りでラリーに復帰することになっている。