2014年12月19日 17:41 弁護士ドットコム
STAP細胞の存在について検証実験を行っていた理化学研究所は12月19日、記者会見を開き、「STAP現象は再現できなかった」と結論付け、検証を終了すると発表した。
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その会見の場に、STAP論文の筆頭著者である小保方晴子研究員の姿はなかった。しかし今年4月に「STAP細胞はあります」「200回以上、作製に成功しました」と明言していたことから、記者からは過去の小保方発言についての質問があいついだ。
記者からは「200回以上STAP細胞の作製に成功したという発言は嘘だったのか?」という質問が出た。検証実験を統括した相澤慎一チームリーダーは「成功したというSTAP現象がどういうものだったのかが問題」として、嘘だも本当だとも断言しなかった。
また、「(小保方研究員が語っていたSTAP作製の)コツは明らかになったか?」という質問に対して、相澤氏は淡々と「明らかにすることができていない」と答えた。
相澤氏は今月15日と18日に小保方研究員と直接会ったことが明らかにしたうえで、「彼女自身は、この実験結果に困惑している。そのことを受け止められる状態になっていないと、私は推察している」と語った。
(弁護士ドットコムニュース)