2014年12月19日 11:01 弁護士ドットコム
STAP細胞の検証実験を進めていた理科学研究所は12月19日、「STAP現象の確認には至らなかった」とする実験結果を発表した。それにあわせて、来年3月末までを予定していた検証計画を「終了する」という野依良治理事長のコメントを公表した。
【関連記事:「STAP細胞を確認できなかった」理研が記者会見で「正式発表」 小保方さんは欠席】
野依良治理事長のコメント全文は以下の通り。
理化学研究所
理事長 野依良治
STAP細胞にかかる研究論文は、本年7月2日にNature誌論文二篇が撤回されました。これをもって記述された内容はすべて削除され、科学界においてはSTAP論文は白紙に戻ったことになります。
しかし、STAP現象は科学界を超えて、社会問題にもなったことから、理研は、一般社会、国民の関心に応える道でもあると考え、研究不正再発防止改革推進本部の下で検証を実施してきました。
今回、相澤慎一実験総括責任者による検証実験を進め、加えて、小保方晴子氏本人による検証実験を第三者立ち会いの下で、11月末を期限として実施しました。
その結果、今回の検証においてSTAP現象の確認には至らなかったことから、これをもって検証計画を終了することを、ここに報告するものです。
以上
(弁護士ドットコムニュース)