アメリカの携帯電話事業社のスプリントは、2016年限りでNASCARスプリントカップ・シリーズのタイトルスポンサーから退くことを発表した。
スプリントカップ・シリーズは、NASCARの中の最高峰カテゴリーとなっており、現在はシボレー、フォード、トヨタの3社が参戦。ナショナル・フットボール・リーグやメジャーリーグなどと並び、北米で圧倒的な人気を誇っている。
現在のスプリントとNASCARのパートナーシップは2004年から続いており、当時のネクステル社が、それまでのウィンストンに代わってNASCARとタイトルスポンサー契約を締結。その後、ネクステルとスプリントが合併し、08年からは最高峰カテゴリーの名称がそれまでの『ネクステルカップ・シリーズ』から『スプリントカップ・シリーズ』に変更されて現在まで続いている。
ただ、スプリントは16日、2016年以降はこのタイトルスポンサー契約を継続しないことを明らかにした。スプリントのマーケティング部門副社長を務めるスティーブ・ガフニーは次のようにコメントしてる。
「NASCARのトップシリーズとの関係を誇りに思っているが、今後2年を超えてのスポンサーシップの継続は行わないことを決定した」とガフニー。
「NASCARとのスポンサーシップが我々にとって価値のある投資であったことは疑いようがない。我々の後任(企業)にとっても同様だろう」
NASCAR側も、声明の中でスプリントの決定を理解していると発表している。
「NASCARとスプリントは、長期間にわたって生産的なパートナーシップを結んできた。そして、双方に大きな価値をもたらした」と語るのはNASCARの上級副社長を務めるブレッド・ジュークス。
「スプリントの内部で大幅な変化があるとともに、非常に競争が激しいビジネスの中で、カップ・シリーズのタイトルスポンサーを2016年以降は続けないという決断が下されたことには理解を示している」
「とはいえ、世界の中でも最高のこのシリーズにおける、今後2年間のスプリントとのパートナーシップに期待しているよ」