そろそろみなさんも、ボーナスが出た頃でしょうか? それとも出ないのでしょうか? 最近の家電量販店は、おもちゃ売り場を併設しているところが多いせいか、パパサンタがいろいろと吟味する光景を目にします。
PCサポーターの世界でも、インターネットとおもちゃを接続するお仕事が急増しております。特に無線でつなげる内容が多いのですが、おもちゃをPCサポーターが担当するようになると、ちょっと困った依頼も増えてきたりするのです。(文:光明隠歌)
「ひみつの質問」に答えられない保護者続出
最近はそこまで多くないのですが、一時期WiiとPS3をインターネットに接続する仕事が大量に舞い込んできた時期がありました。Wiiは原則Wi-Fi接続のため、「LANケーブルをLANポートに挿せばOKです!」というわけにはいきません。
そんなわけで、インターネットにつなげるべく呼ばれるのがPCサポーターだったりします。ちなみにニンテンドーDS系やPSP、PS VitaもWi-Fiなので、こちらをインターネットにつなぐ際も呼ばれます。
この中で一番クセモノなのが、任天堂の製品。子どもが有害な情報に触れないように、「保護者による使用制限(ペアレンタルコントロール)」が掛けられるようになっています。
確かに見知らぬ人と友だちになって悪いことをしたり、子どもが勝手に親のカードを使って買い物したりするとなると、問題になってしまいます。そういうのを制限するために、このような機能があるのです。
ただし厄介なのは、Wi-Fi設定を変更させない機能もこの中に含まれていること。そして保護者が自分で設定したはずのコントロール解除の暗証番号を、忘れている方が少なくないのです。
任天堂も親切なので、パスワードを忘れていても「ひみつの質問」に答えられれば解除してくれるのですが、この質問にも回答できない方がおられます。そういう場合には最後の手段で、サポートセンターに電話してマスターキーを発行してもらいます。
ただ、そういうご家庭に限って、「めんどくさいよねー、私たちそんなのしてないのにー」とおっしゃいます。いえ、どっかであなた方が設定したんですよ、多分。
「ゲームボーイ」や「セガサターン」接続の要望も
また、DSやPSPなどがインターネットにつなげられると分かると、似たような機械もつなげられると思うのが人情というもののようです。以下は「これ、インターネットにつなげられる?」と聞かれて出されたものの一例です。
・ゲームボーイ(カラーだけじゃなく、モノクロの初代も)
・ニンテンドー64
・ニンテンドーキューブ
・セガサターン(え?)
中には「ゲームウォッチ(多分復刻版)」を出す人も。無理です!そんな機能ありません!
過去に一番困ったのが「ドリームキャスト」。確かにインターネット接続が可能な画期的なゲーム機でした、ええ。ただですね、アナログモデムなんですよね、内蔵のものは(オプションで10BASE-TのLANアダプタは売っていたらしい)。お客様を訪問した同僚から、
「光インターネットで、無線をご希望なんですけど。というかこのゲーム機、何のパチもんなんですか?」
と問い合わせを受けたのですが、若い同僚がドリキャスを知らないのも無理はありません。結局「できないって断っていいです」ということになりました。アナログモデム用の機器を無線でつなげるのは、何を用意したらできるのだろうか。
なお、PCハード修理専門の私でも、ゲーム機やコントローラなどの分解修理はできません。「太鼓の達人」の太鼓コントローラが動かないと言われても対応できませんので、「パソコンサポーターは万能じゃないドン!」と強く言いたいところであります。
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