WEC世界耐久選手権のLMP1-Hクラスに参戦しているポルシェは、2015年仕様の919ハイブリッドの初走行を行ったと発表した。
14年からWECの最高峰カテゴリーに参戦し、919ハイブリッドと命名されたマシンでトヨタ、アウディとともに三つ巴の戦いを繰り広げてきたポルシェ。11月末の最終戦では初勝利も獲得してシーズンを締めくくった。
ポルシェは、15年も引き続き919ハイブリッドと命名されたマシンをLMP1-Hクラスに投入。「2014年モデルから明確な進化を遂げた」という15年仕様のマシンの初走行を15日に行ったことを明らかにした。
この初テストはポルシェの自社コースとなるバイザッハで実施され、レギュラードライバーを務めるマルク・リーブがステアリングを握った。チームのテクニカルディレクターを務めるアレックス・ヒッチンガーは「クリスマス前に2015年モデルの919ハイブリッドを走らせることを目標としていたけど、無事達成できたよ」と語っている。
ちなみにヒッチンガーは、9月の段階で、15年仕様のマシンについて「ほとんど新たなマシンになるだろう」と語り、現在のコンセプトは引き継ぎつつ新たなモノコックを製作し、マシンをリデザインする方針を明かしていた。ただし、15年仕様は現在のマシンの進化形として見るべきであり、一見では現在のマシンとの見分けはつかないだろうとしている。
なお、今回のテストをもって、ポルシェの14年シーズンの活動はすべて終了となる。年明けの1月18日~22日には、アブダビで15年仕様のマシンのテストが行われるということだ。