トップへ

『フラット型』に『カプセル型』―積雪地用信号機が近未来的でカッコイイ

2014年12月15日 13:21  おたくま経済新聞

おたくま経済新聞

『フラット型』に『カプセル型』―積雪地用信号機が近未来的でカッコイイ

普段何気なく目にしている信号機。実はこれ、地域によってはかなり形の違うものが存在することご存じですか?


【元の記事はこちら】


北海道・STVラジオの『藤井孝太郎のログイン!よる☆PA』という番組の12月10日の放送で、そうした珍しい信号機の話題が取り上げられ、さらに番組ハッシュタグ『#よるぱ』には、リスナーから関東では見たこともない『薄型信号機』の写真が寄せられ、ちょっとした盛り上がりを見せていました。


番組にも情報提供を行った、信号機オタクのぜろえもんさんにこの薄型信号機について解説してもらったところ、これは『着雪対策信号機』の『フラット型』と呼ばれるものなのだそう。『着雪対策信号機』には他にも、『カプセル型』と呼ばれるものもあるそうです。


最近全国ではLED信号機が普及しつつあります。低コストで、反射の影響をうけにくいとして注目されていますが、一方積雪の多い地域では、熱を発しないため着雪に弱いという理由から、導入が遅れていたそうです。


そこで登場したのが、『着雪対策信号機』。
ハッシュタグで話題になっていた『フラット型』と呼ばれるものは、表面に凹凸が無く、厚さはたったの60mm。70度の傾斜があり、雪による積雪や着雪に強いという利点があるそうです。


そしてもう一つの『カプセル型』は、玉ねぎのような形をしたアクリル製のカプセルフードがついていて、雪が付きにくく、落ちやすい形をしているのが特徴。黒い部分は太陽光を集めて雪を溶かす効果があるそうです。
なお、カプセル型を本格導入しているのは、秋田県、福井県、滋賀県北部とのこと。そして価格は従来のものとあまり変わらないそうです。


これらの信号機は、縦設置が多いそうですが、一部の雪国(石川、京都府北、滋賀県北)では、視認性を考慮して横にしている地域もあるそうです。また福井や青森では、従来型やカプセル型が縦設置でも、フラット型のみ横設置にしているというケースもあり、設置方法は異なるのだとか。


『カプセル型』にしても『フラット型』にしても、関東ではまず見かけませんよね。雪国に出かけた時には、信号機を見る目も少し変わりそうです。


情報協力・画像提供:
よるぱ民の皆様(#よるぱ)
ぜろえもんさん(@0_denzai_kyosan)