マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、アブダビテストでマクラーレン・ホンダMP4-29Hに発生した問題を解決するためのリカバリープランを現在実行中だと語った。
2015年からスタートするマクラーレン・ホンダの新時代に向け、ホンダのパワーユニットを搭載したテストカー、マクラーレンMP4-29Hの初テストが、最終戦アブダビGP後の合同テストで行われた。
しかし初期トラブルに見舞われ、マシンは2日間を通してわずか5周しか走れず、タイムを記録することができなかった。
テストの後、ブーリエは、マシンをファクトリーに戻して徹底的な調査を行うと述べており、本格的なテストを始める前に“撮影日”を利用して再度走行の機会を作る可能性も否定しないと述べた。
11日に行われた2015年ドライバー発表会において、ブーリエは、現在電気系のトラブルを解決するための作業を続けていると語った。
「1週間、懸命な作業を続けてすべてを調べ上げ、リカバリープランを実行している」とブーリエ。
「問題はひとつではない。ハードウエアの問題によってソフトウエアの誤ったコードが生み出された。そのためまずは、ソフトウエアシステムの修正のためにハードウエアシステムの問題を見つけなければならなかった」
「すでにこの作業の一部は完了しており、これを確認するためにダイナモでさらにテストを行っていく」