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ポルシェLMP1、アラゴンでの3日間のテストを終える。ヒュルケンベルグも初走行

2014年12月12日 13:10  AUTOSPORT web

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ポルシェ919ハイブリッドでの初走行を行ったニコ・ヒュルケンベルグ。3日間のテストのうち2日間を走り、合計155ラップをこなした。
WEC世界耐久選手権のLMP1-Hクラスに参戦しているポルシェは、12月9日~11日の3日間の日程で、スペインのアラゴンでのテストを実施した。ニコ・ヒュルケンベルグも、このテストで919ハイブリッドでの初走行を行っている。

 今回のテストでは、2014年シーズン仕様の919ハイブリッドが使用され、ブレンドン・ハートレーとティモ・ベルンハルトのレギュラードライバーに加え、15年のル・マン24時間でポルシェの3台目のマシンをドライブするヒュルケンベルグも参加。さらに、14年のGTプログラムを戦ったドライバーの中から、フレデリック・マコウィッキ、ニック・タンディ、ミカエル・クリステンセンの3名もこのテストに臨んでいる。

 ポルシェは、3日間のこのテストで、合計2731kmを走破。今回が919ハイブリッドでの初走行となったヒュルケンベルグは初日と2日目にドライビングを行い、夜間の走行も含めて合計155ラップを周回している。

「この早い時期からニコにマシンをドライブする機会を与えるのが重要なことだったんだ」と、テストを振り返ったLMP1チーム代表のアンドレア・ザイドル。

「ワールドクラスのドライバーとして期待していた通り、彼は素早く(マシンに)慣れ親しんでいたよ。それに、彼の人柄は我々のチーム、そしてポルシェに良く合っているんだ」

 ヒュルケンベルグ自身も「短い時間ではあったけど、多くの新たな経験をすることができた。100%ポジティブな結果だったと考えているよ」とコメント。「さらなるテスト、そしてもちろんル・マンを楽しみにしているよ」と今後に向けての意気込みも見せた。

 GTプログラムのドライバーとして919ハイブリッドでの2度目のテストに臨んだマコウィッキ、タンディ、クリステンセンについても、ザイドルは「3人ともにとてもいい仕事をしてくれたことに疑いはないよ」と評価した。

 なお、ポルシェの14年仕様のマシンがサーキットでのテストを行うのはこれが最後になり、現在は「2015年のマシンに全力を注いでいる」(ザイドル)ということだ。