ドキュメンタリー映画『ディオールと私』が、3月から東京・渋谷のBunkamuraル・シネマほか全国で公開される。
2012年にクリスチャン・ディオールのデザイナーに就任したラフ・シモンズが、『パリ・コレクション』に挑む様子を追った同作。それまで自身のブランドやジル・サンダーで活動してきたが、オートクチュールの経験がなかったシモンズが、ディオールのアトリエで働く熟練のお針子たちと共に、通常の準備期間の半分以下である8週間で54体のオートクチュール完成に向けて奮闘する姿を描く。
同作では、フランス・パリのディオール本社にあるアトリエに、ブランド設立以来初めてカメラが潜入。カメラ嫌いで知られるシモンズの緊張や喜び、チームメンバーたちのシモンズへの献身など、オートクチュールの舞台裏を映し出した。監督は、映画『ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ』の共同監督を務め、H&M、ジミー・チュウ、フェラガモなどの宣伝エディターとしても活動するフレデリック・チェン。