2015年にマクラーレンに加入することが決まったフェルナンド・アロンソが、子どものころからの憧れの「マクラーレン・ホンダ」に乗ることになり誇らしいと述べ、伝説を蘇らせるために全力を注ぐとの決意を語った。
マクラーレン・ホンダは12月11日、2015年のレギュラードライバーとしてアロンソの復帰とジェンソン・バトンの残留を発表した。
フェラーリから移籍することになったアロンソは、幼いころからのアイドル、アイルトン・セナと同じ「マクラーレン・ホンダ」に乗れることを誇りに思うと語った。
「アイルトン・セナは大好きなドライバーであり、アイドル的存在であり、僕にとって指標となる存在だ。彼に対する深い称賛の気持ちを僕は昔からおおっぴらに表してきた」とアロンソ。
「子どものころ、棚にポスターを貼っていたし、おもちゃのクルマも持っていた。いつかアイルトンに追いつきたいと夢見ていたものだ。そして僕は父が姉のために作ったカートに夢中になった。そのカートにはマクラーレン・ホンダのカラーリングが施されていた。F1史上最も伝説的なパートナーシップのひとつであり、アイルトンが乗ったマシンだ。同じパートナーシップに自分が加わり、来年のF1世界選手権に出場することを誇りに思う」
アロンソは、マクラーレン・ホンダからの粘り強い誘いに心を動かされたと語っている。
「このプロジェクトに加わるにあたり、大きな情熱と決意を抱いている。目指す結果を達成するには時間が必要かもしれないと分かっているが、それは僕にとって問題にはならない」
「この1年、いくつかのオファーをいただいた。今、素晴らしいパフォーマンスを発揮しているチームからも関心を示していただき、非常に魅力的なオファーもあった。だが1年以上前にマクラーレン・ホンダから連絡があり、彼らのパートナーシップ復活にあたり積極的な形で参加するよう求められた」
「マクラーレン・ホンダが再び手を組むにあたり、そのエキサイティングなパートナーシップに僕を参加させるため、彼らは何度も率直な要望、粘り強さ、強い決意を示してきた。もちろん最も重要なファクターがあるが、こういったことが僕にこの決断を下させた大きな要因だったのは確かだ。僕らは共通の目標と期待を持っている。今後に自信を感じるし、しっかりした未来が控えている」
「マクラーレンとホンダの上層部の方々すべてと徹底的な議論を行い、英国と日本の素晴らしい施設も見せてもらった。その結果、マクラーレンとホンダは長く実りあるパートナーシップの確立に向けて踏み出しつつあるという確信を持った。僕はそれを実現するために100パーセントの力を注いでいくつもりだ」
「最後になったが、これを実現するために努力してきてくれた人々の粘り強さに感謝したい。僕はこのチーム、そしてメンバー全員のために成果を出すべく、今までうまく機能させてきたやり方、努力、献身、忍耐力、信念に基づいて全力を注ぐ」
「僕らには時間があり、希望があり、必要なリソースがある。伝説を蘇らせようではないか。そのために僕らは戦っていくのだ」