こんにちは、フレネシです。
外は木枯らし。ウール100%のセーターが恋しいシーズンですね。人工素材とは一味違うぬくもりや風合いが、天然素材の魅力ではあります。
さて、私たちに最も身近な天然素材の毛… といえば、自らの皮膚からすくすくと育つ己の体毛。これを用いた、世にも奇抜なアートを手がけるアーティスト達の作品を集めてみました。
この記事の完全版を見る【すべての画像と動画付き】 ●ゾワゾワ系!人毛100%の現代アート
・もじゃもじゃのハイヒール
中国人アーティスト、zhu tianさんの作品。ホンモノの毛を移植したシリコン製のハイヒール。zhu tianさんは女性。クラシカルで清楚な雰囲気の女性の手によって作られた作品とは想像しがたい不気味さです…。
・髪の毛×ヌードの融合、セクシーヘアフォント
ニューヨーク在住のアーティスト、Shurong Diaoさんの作品。自身の豊かな髪を使って表現した、セクシーなヘアフォント。
・ボーボーのすね毛フォント
多摩美の学生、金澤繭子さんが考案した、アナログなすね毛フォント。海外で話題になりました。
・繊細すぎる髪の毛ジュエリー
ジュエリーアーティストのKerry Howleyさんの作品。人毛を用いた繊細なデザインのネックレスを手がけています。
・写実的な人毛刺繍肖像画
人毛で肖像画を描くコロンビアのアーティスト、Zaira Pulidoさんの作品。鉛筆や細いペンで肖像画を描くように、人毛を自在に操ります。動画を見ると、気の遠くなるような作業の繰り返しで作られていることがわかります。
・髪の毛でできた葉脈オブジェ
繊細な葉脈を髪の毛で表現する、Jenine Shereosさんの作品群。
・ 髪をモチーフにした絵画
髪をモチーフにしたHong Chun Zhangさんの作品。人毛を使っているわけではないですが、ヘアリーな本、たばこやテープなど、リアルに描かれた髪の毛モチーフの作品群は、異様な魅力を放っています。彼女自身もまた、黒く美しいロングヘアをしています。
さて、いかがでしたか?
アーティストに共通しているのは、いずれも女性であるとういうこと。「髪は女の命」といいますが、長く美しい髪へのこだわりを強く持つのは、男性より女性といえるのかもしれません。
ところで、人毛アートといえば、かつてビクトリア朝時代に髪の毛を使った工芸品が流行した歴史があり、それを集めて展示しているのが、「レイラの髪博物館」。幼少の頃から髪の毛に魅了され続けてきたLeila Cohoonさんは、髪の毛を用いたさまざまなリースやブーケなど、17世紀に作られた工芸品を2000点以上収集し、展示しています。博物館はミズーリ州にあります。
人毛を素材として活用するアイディアは、アーティストらの手によって、今も進化し続けているようですね。
(フレネシ@シンガーソングライティングアニメーター)