ベライゾン・インディカー・シリーズに参戦するチップ・ガナッシ・レーシングは、2014年に引き続き2015年もスコット・ディクソンとトニー・カナーンにステアリングを託すことを決定した。
来年、ガナッシで14度目のシーズンを迎えるディクソンは、チームの最長所属ドライバーとなる。3度目のディフェンディングチャンピオンとして2014年に挑んだディクソンだったが、シーズン序盤は低迷。アイオワでようやくポールを獲得し復調の兆しを見せると、第15戦のミド・オハイオでシーズン初勝利。さらにソノマでも勝ち、シリーズ3位で2014年シーズンを終えた。
「僕たちは、強さを見せた2014年で終わったが、少なくとも僕たちの基準では、望んだシーズンとはならなかった。チームが2015年に集中する準備ができているし、9号車に戻ることができて誇りに思っているよ」とディクソン。
ダリオ・フランキッティの引退に伴い、10号車のドライバーとなったトニー・カナーンも2014年は苦しんだシーズンとなった。シーズン中5度表彰台を獲得するも勝ちきれなかったカナーンだったが、最終戦のフォンタナで移籍後初勝利を挙げ、シーズンを終えた。
「シーズンの最後に本当にスタートが切れた感じだよ。フォンタナを勝利という形で終わることができた。もっと勝つチャンスはあったけどね。一年一緒に仕事を継続でき、2015年を一緒に戦えることにとても期待しているよ」とカナーンはコメント。
ディクソンの9号車には、長年のパートナーであるターゲットが引き続きスポンサードするが、カナーンが駆る10号車には、昨年ライアン・ブリスコのマシンをスポンサードしていたNTTデータがスポンサーにつく予定で、2014年4台体制で臨んだガナッシの残りの体制に関しては、数日中に明らかになるとのことだ。