仕事後、寒さに耐えながら帰宅…。一日の冷えや疲れはその日のうちにケアするのが働く女子の鉄則なのだとか。帰宅時間が遅くても気軽にできる、冷えや溜まった疲れを解消する生活のアイデアを教えて!
「バスタイムは冷えとりには欠かせない時間。夜遅くなっても必ず湯船にお湯を張って入浴しましょう。湯船につかると収縮した毛細血管を広げて血行を促し、全身を温めてくれます」と教えてくれたのは、国際中医師であり中医アロマセラピストの有藤文香さん。
冷えとりの切り札ともいえる入浴は、コツを抑えれば、もっと大きな効果が期待できるそう。では、どんな入浴が効果的?
(1)40℃前後の湯に20〜30分間つかる
冷えとりには、ぬるめのお湯にじっくりつかるのが効果的。熱いお湯では長時間入っていられないため、体の表面しか温まらないうえに、皮膚の脂分を必要以上に取り除いて肌を乾燥させる原因になることも。ぬるめのお湯は体を芯から温めるほか、副交感神経を優位にしてリラックス効果ももたらす。
(2)入浴剤を入れる
入浴剤は温め効果をアップさせ、湯冷めしにくくする働きがある。好みの市販品でOKだけど、できるだけ、着色料や人工香料などが使われていない天然アロマやソルトなどナチュラルなものを使うのがベター。
(3)湯船につかれないときは足湯でポカポカに
じっくり入浴できないときは手軽にできる足湯がおすすめ。42℃~43℃程度のちょっと熱めの湯に、20〜30分、血管が密集している足首までつけよう。好きなアロマを3滴程たらすとリラックス効果もアップ!
いつもの入浴をひと工夫するだけで、体の芯から温まり、冷めにくくなるのはうれしい!
「時間があるときは、入浴後にマッサージをしてみてください。マッサージには体のエネルギーを蓄える“腎”の機能を強めてくれるアロマオイルをプラスすると◎。手持ちのマッサージオイルやボディクリームに、1〜2滴混ぜて行いましょう。おすすめはジンジャーやシナモン、ジュニパーベリーなど、体の芯から温めてくれるアロマオイル。そのほか、ローズマリーやマージョラムなども血行を促進するといわれるので、合わせて使うといいでしょう」(同)。
入浴とアロママッサージを取り入れて、体の芯から温めよう!
有藤文香中医アロマセラピスト、薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳管理師、株式会社Xiang代表。製薬会社MRとなった後、英国に留学しアロマ代替医療を学ぶ。帰国後、漢方医学と西洋の代替医療であるアロマセラピーを合わせた「中医学で見立てて、アロマで施術する」という「中医アロマセラピー」という新境地を開く。現在は中医アロマ・漢方・薬膳スクールのサロンを運営するほか、メディアでの執筆など幅広く活動。著書『中医アロマセラピー 家庭の医学書』(池田書店)、『はじめての中医アロマセラピー』(池田書店)、『中医アロマで美しく歳を重ねる (陰陽五行の知恵から学ぶ「美の処方箋」)』(世界文化社)。有藤文香が主宰するサロン『Xiang(シャン)中医アロマ&漢方サロン』が東京・恵比寿に移転オープン! 中医アロマセラピーの施術が受けられるほか、冷え性や月経不順、不妊症などの漢方相談も可能。外側から中医アロマセラピーで、内側から漢方薬でケアし、美しく健康になれるサロン。3日間で習得できる中医アロマのコースや薬膳・漢方が学べるスクールも併設。【オズモール】