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揺れる可夢偉「やっぱりF1」も「日本で走るのも大事」

2014年12月10日 23:40  AUTOSPORT web

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スーパーフォーミュラ初ドライブのライマー(右)、バゲット(中)とともに会見に出席した可夢偉
スーパーフォーミュラ「エンジンメーカーテスト・ルーキーテスト」に参加した小林可夢偉が、初日を終えて共同会見に出席。SF14のインプレションや久々の日本での走行、そして注目される今後の去就について語った。

「12年ぶりにこのサーキットをフォーミュラカーで走って(フォーミュラトヨタ以来)、2010年以来となるブリヂストンタイヤですし、日本のレーシングカーに乗るというのもかなり久々なので、自分の中では懐かしいなと思いながら走った」という可夢偉。

 今回テストに参加することになった経緯についても、「トヨタのプロモーション」と説明する。

「今回、あくまでクルマをどういう風に比較するのかというプロモーションで今日、走らせてもらった」

「F1とスーパーフォーミュラでどう違うのかというのは、今週中にトヨタのウェブサイトにアップされることになります。詳細はそちらでとなりますが、今日のクルマは本当に僕の中では楽しくて、いろいろなドライバーが『日本のレース面白いぞ』って言っていた意味がよくわかる一日だった」

 テスト初日は午前、午後、ともにトップタイム。最後は赤旗で終わり、全員がアタックしているわけではなかったとはいえ、可夢偉の存在感を十分に示した一日だった。

「最後のアタックだけ、自分なりに予選の感覚で走るというか、まとめ方をやった。最後のアタックはインラップの時にコンマ2秒上げられたので、まだタイムを上げれる余地はあった。失敗ではないですけどロックして行きすぎて、タイヤの一番おいしいところが使いきれなかった」

 今回のテストタイムは注目されていたが、それと同じくらい知りたいのが、今後の去就だ。可夢偉はこのスーパーフォーミュラで来年、1年を通じて参戦する意思はどこまであるのだろうか。

「まだ来年、何をするのかというのは決まっていませんし、今回、あくまでクルマをどういう風に比較するのかという、プロモーションという意味で走らせてもらったので。僕、現状はどこにも所属していないので、これから何をするのかは本当に自分の判断次第。やっぱりF1のチャンスがあれば目指したいという気持もあるし、そこに行くためにも、何が一番最善かというのを考えながら判断をしたいと思う。今現状、本当に来年、このカテゴリ-(SF)を走るのか走らないのかというのは自分の中では決めていない。ただ今日乗った印象では非常に楽しく走れたし、やっぱり日本に帰ってきて、日本のファンと一緒に楽しむというのも非常に大事だなと実感した。あと、このモータースポーツを盛り上げるという意味では、小さい子たちがレーサーを目指していこうという夢をどうやって今後考えていくか。モータースポーツが今後、もっと夢のあるスポーツになって、しっかり、これが憧れのスポーツになるように盛り上げて行きたいなという気持です」

 今後の去就について、現在の気持を丁寧に話した可夢偉。それでもやっぱり、会見後のカコミでは、F1でもお馴染みだった、いつものユニークな可夢偉節を失ってはいなかった。

「(SF14は)思ったよりもパワーがない。だから凄くグリップカーだなって、でも、これまで乗っていたクルマとはすごい逆転現象(笑)」

「これまでピットに入るときは『BOX!』『BOX!』って言っていたのに、『入りま~す』って言うのがどうしても違和感がある。なんか、揺る~い感じで(笑)」

 国内で走っても、やっぱり可夢偉らしさはそのままだった。

 明日のテスト2日目はウエットが予想されている。果たして、可夢偉はウエットではどんな走りと結果を見せてくれるのか。