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杉浦日向子の『合葬』が実写映画化、キャストに柳楽優弥、瀬戸康史ら&脚本は渡辺あや

2014年12月10日 10:20  CINRA.NET

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『合葬』 ©2015 杉浦日向子・MS.HS/「合葬」製作委員会
映画『合葬』が、2015年秋に全国公開される。

同作は、江戸風俗研究家、文筆家としても活動し、2005年に逝去した漫画家・杉浦日向子による同名漫画の実写映画版。300年間に及ぶ徳川幕府の支配が終わった慶応4年の日本を舞台に、幕府の解体に反対し、最後まで戦った「彰義隊」に入隊した秋津極、吉森柾之助、福原悌二郎の姿を描く。なお原作は、1980年代に『月刊漫画ガロ』に連載され、1984年に『日本漫画家協会賞』優秀賞を受賞している。

主君・徳川慶喜に対して熱い忠誠心を持ち、悌二郎の妹との婚約を破談にして彰義隊へ入隊した極を演じるのは柳楽優弥。極と悌二郎の幼なじみで、養子先を追い出されて行くあてがないまま、極の勧めで彰義隊へ入る柾之助を瀬戸康史、彰義隊の存在意義に疑問を抱きながら、柾之助、極に翻弄されていく悌二郎を岡山天音が演じる。

脚本を手掛けるのは、映画『天然コケッコー』や連続テレビ小説『カーネーション』などで知られる渡辺あや。渡辺が映画の脚本を手掛けるのは、2010年公開の『カントリーガール』以来となる。監督は、『カントリーガール』の小林達夫。

【柳楽優弥のコメント】
日本の伝統、日本らしさというのは忘れてはいけないんだと作品を通して思いました。粋な人生を生き抜いた「極」という役を演じることができて幸せでした。

【瀬戸康史のコメント】
僕が演じた柾之助はあっけらかんとした性格で、僕が思い描いていた“武士”とは全く違っていた。
ものすごく純粋で不器用だ。作品を知っていくうちに、僕が思い描いていた武士は薄っぺらく、当時の人も現代の若者と同じような悩みを持ち、柾之助はある意味時代に抗った人物なんだという、僕なりの答えが見つかった。杉浦日向子さんの作品は、“萌え”と“燃え”が共存した不思議な世界へ僕達を連れて行ってくれる。

【岡山天音のコメント】
幕末を生きた若者達が、今の僕らと同じ等身大の想いを抱いて、確かに生きていたんだとゆう事を、この作品に参加して身を持って感じました。この映画を通して当時を生きた人達の体温に少しでも触れて頂きたいです。