ジェンソン・バトンは、マクラーレンの2015年ドライバーラインナップに関する決定をいまだに待たされているのは「変な状況」であるが、自分は待ち続けるしかないと語った。
マクラーレンはホンダのパワーユニットにスイッチする2015年に向けてF1のトップに復帰するための体制を整えようとしている。すでにフェルナンド・アロンソとは契約済みと言われるが、彼のチームメイトとして2014年のレースドライバーのバトンとケビン・マグヌッセンのどちらを起用するかを決めかねている。
グループCEOのロン・デニスは最終戦後の役員会で決定すると示唆していたが、先週行われた役員会でも意見が一致せず決断が下されなかった。
バトンとマグヌッセンがチームの決定を待たされる状態が長く続いており、すでにマクラーレン以外のF1チームのシートに空きはなくなっている。
日曜に行われた英AUTOSPORTアワードの会場で、バトンは今の状態について次のように語った。
「おかしな状況だ。でも人生では時にこういう難しい状況に置かれることもある。そのときはそれに対処するしかない」
「これがF1デビューイヤーだったとしたらもっと厳しかっただろうが、僕はすでにF1で素晴らしいキャリアを築いた。ワールドチャンピオンシップを制したし、これまで僕が成し遂げてきたことは最高の経験だ」
「2カ月ほど前はかなり難しい状況だったけれど、今はこの状況に身を任せるしかないと思っている」
「終盤数戦はすごく楽しかった。マクラーレンには素晴らしいスタッフが何人もいて、彼らと働くことができた。そういうスタッフと一緒に働くことに大きな喜びを感じた」
同じ会場に姿を見せていた、マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、近いうちに結論が出ることを望んでいると語った。
「本当にまだ結論が出ていないのだ。私としてはあと数日で決まるよう願っている。来年誰と働くのかを我々全員が知りたがっているのだ」