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マクラーレンのドライバー決定の遅れに「変な状況」とバトン。チーム上層部からも決断求める声

2014年12月09日 08:40  AUTOSPORT web

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2014年英Autosportアワード・セレモニー ジェンソン・バトン
ジェンソン・バトンは、マクラーレンの2015年ドライバーラインナップに関する決定をいまだに待たされているのは「変な状況」であるが、自分は待ち続けるしかないと語った。

 マクラーレンはホンダのパワーユニットにスイッチする2015年に向けてF1のトップに復帰するための体制を整えようとしている。すでにフェルナンド・アロンソとは契約済みと言われるが、彼のチームメイトとして2014年のレースドライバーのバトンとケビン・マグヌッセンのどちらを起用するかを決めかねている。

 グループCEOのロン・デニスは最終戦後の役員会で決定すると示唆していたが、先週行われた役員会でも意見が一致せず決断が下されなかった。

 バトンとマグヌッセンがチームの決定を待たされる状態が長く続いており、すでにマクラーレン以外のF1チームのシートに空きはなくなっている。


 日曜に行われた英AUTOSPORTアワードの会場で、バトンは今の状態について次のように語った。

「おかしな状況だ。でも人生では時にこういう難しい状況に置かれることもある。そのときはそれに対処するしかない」

「これがF1デビューイヤーだったとしたらもっと厳しかっただろうが、僕はすでにF1で素晴らしいキャリアを築いた。ワールドチャンピオンシップを制したし、これまで僕が成し遂げてきたことは最高の経験だ」

「2カ月ほど前はかなり難しい状況だったけれど、今はこの状況に身を任せるしかないと思っている」

「終盤数戦はすごく楽しかった。マクラーレンには素晴らしいスタッフが何人もいて、彼らと働くことができた。そういうスタッフと一緒に働くことに大きな喜びを感じた」

 同じ会場に姿を見せていた、マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、近いうちに結論が出ることを望んでいると語った。

「本当にまだ結論が出ていないのだ。私としてはあと数日で決まるよう願っている。来年誰と働くのかを我々全員が知りたがっているのだ」