7日、東京・代々木の山野ホールで、ベライゾン・インディカー・シリーズで活躍する佐藤琢磨のファン感謝イベント『Takuma Club Meeting 2014』が開催され、およそ580人のファンが集まった。
毎年オフシーズンにファンとの交流を目的として開催されているこのイベントでは、今年もトークショーに加え、レーシングスーツやヘルメット、琢磨主催のチャリティイベントの活動報告など、展示も充実。セント・ピーターズバーグ戦とデトロイト戦でポールポジションを獲得した際のトロフィーや、FIAフォーミュラE参戦時のレーシングスーツなども展示され注目を集めていた。
トークショーでは、琢磨が戦ったインディカーの2014年シーズンを映像とともにプレイバック。度々アクシデントに見舞われたシーズンだったが、終盤に向かうにつれ調子が上がり、チームの目標であった“安定した競争力”を感じられるようになったため、「表彰台には届きませんでしたが、シーズンを戦った充実度はこれまで以上で楽しかったです」と振り返った琢磨。またスポット参戦を果たしたフォーミュラE開幕戦についても触れ、レース1週間前に参戦が決まるまでの経緯や電力駆動ならではの難しさなどを解説していた。
その後、引き続き来年もAJフォイト・レーシングからインディカーに参戦することを改めて発表。来季について琢磨は、シリーズで新たにエアロパッケージが導入されることや、チームが2台体制となることから、チームのデータ分析能力が重要になると解説。データ分析の方向性を決める上ではドライバーの持つ役割が重要だが、チームメイトとともに高いレベルのドライビングをすることでその方向性を示したいのだと語った。またエアロパッケージはロードコース仕様とスーパースピードウェイ仕様の二種類となっており、「両方ともこのラウンドだけがポイント、という所がないんです。来年も全戦フルアタックですよ!」と力強くコメントした。
終盤に行われた握手会では、サプライズとして15年仕様のレーシングスーツ姿を日本のファンに披露。来季を戦う出で立ちの琢磨を間近で見る絶好の機会となっていた。
イベントではその他にも、サイン入りシューズなどレアな景品がもらえるプレゼント抽選会&じゃんけん大会や琢磨へのQ&Aコーナー、長年琢磨を追い続ける松本浩明カメラマンのトークショー、サイン会なども実施。最後は琢磨と参加者全員の記念写真を松本カメラマンが撮影し、盛況のうちにイベントは幕を閉じた。