アジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)は7日、セパン・インターナショナル・サーキットで今季最終戦となる第4戦の決勝レースが行われ、OAKレーシング・チーム・トタルのデイビッド・チェン/ホー-ピン・タン/ユアン・ボー組1号車モーガン・ジャッドが優勝。今季全勝を飾って2年連続の王座に輝いた。
前日の予選では、コンマ1秒の僅差で1号車モーガンがポールポジションを獲得。2番手にユーラシア・モータースポーツの27号車オレカ03・ニッサンがつけ、3番手にはCNクラスを戦うクラフト・バンブー・レーシングの77号車リジェJS 53 EVOが入った。
現地時間7日の13時から行われた3時間の決勝レースでは、1号車モーガンが序盤からレースをリードし、ファーストスティントで25秒のリードを構築。レースは残り20分というところで激しい雨によりセーフティカーが導入され、5分を残して赤旗終了となったが、そこまで安定してラップを刻み続けた1号車は2番手以下をラップダウンにしてトップでチェッカー。OAKは、チームタイトルをとともに、チェン/タンのふたりもドライバーズタイトルを獲得している。
CNクラスでは、序盤にチーム・アヴェロン・フォーミュラの21号車ウルフGB08に首位を奪われるも、最後まで好ペースで走行を続けたフランク・ユウ/ケビン・ツェー/ジョナサン・ベンター組の77号車リジェが優勝。クラフト・バンブーはドライバーのツェーとともにCNクラスでのダブルタイトル獲得を果たしている。
GTクラスでは、最後尾からのスタートとなったクリアウォーター・レーシングのモク-ウェン・サン/濱口弘/リチャード・ウィー組33号車フェラーリ458 GT3が優勝。33号車は、濱口がスタートから果敢な攻めを見せ序盤で一気に首位まで浮上すると、クラストップを守ってチェッカーを受け、総合でも3位に入った。
GTクラス2位には、チームAAIのユン-サン・チェン/谷川達也/オリー・ミルロイ組91号車BMW Z4 GT3が入り、チェン/谷川とともに今季GTクラスでのダブルタイトルを決めた。3位はモリス・チェン/阪口良平/マルコ・シェフィールド組の92号車BMW、4位がユウ・ラム/土屋武士/松井孝允組の90号車メルセデスベンツSLS AMG GT3となっている。
なお、来季からのAsLMSは、ここまで2年間シリーズを運営してきたS2Mグループに代わり、フランス西部自動車クラブ(ACO)が運営することが発表されている。来季はシーズン後半に全3戦が開催される予定だ。