セバスチャン・ローブ・レーシング(SLR)は、来年から新設されるプロトタイプカーの新カテゴリーであるLMP3クラスの車両を、共同事業で製作することとなった。
セバスチャン・ローブが率い、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)などに参戦しているSLRは、ドイツのADESS AG、そしてフランスのSORAレーシングとともに『LASモータースポーツ』を創設。来季からELMSとアジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)に新設されるLMP3に投入することを目指している。
SLRは、マシンの開発と組み立てを担当。昨年までLMP2に投入されていたロータスT128の開発に携わったADESSがデザインを担い、ペスカローロ・チームの車両製作などを担っていたSORAはモノコックを含むコンポジットの製作を担当する。
マシンの名称などは現在のところ決定していないが、コンストラクターたちがエンジンやギヤボックスを利用可能となる2月には、マシンも走行可能になると見られている。なお、SLR自体はLMP3には参戦しない見込みだ。
「カスタマーたちと戦うことは望んでいないんだ。ワークスのマシンを走らせることにはメリットとデメリットがあるが、もしそれでコンマ5秒速かったとしたら、カスタマーたちに何を言えばいいのだろうか?」とADESSのボス、ステファン・コッセは語っている。