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レッドブルF1の本拠地に強盗。60個以上のトロフィー盗まれる

2014年12月07日 07:10  AUTOSPORT web

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エントランスに展示されていたトロフィー
5日夜、英ミルトンキーンズにあるレッドブルF1チームのファクトリーから、60個以上のトロフィーが盗まれたことが分かった。

 地元のテムズ・バレー警察によれば、犯行時間は5日深夜1時過ぎ。6人グループとみられる一団がシルバーの4輪駆動車とダークブルーのメルセデスで敷地内に入り、ファクトリーの正面玄関を突き破って侵入、エントランスに展示されていたチームのトロフィー60個以上を持ち去ったという。

 警察は6人が黒っぽい服装をしており、いずれも男性だったとみている。また、使用された2台はどちらも外国のナンバーで、1時30分にファクトリーから通報を受けたという。幸いにもケガ人はいなかった。

「我々は、このひどい強盗事件により、大変なショックを受けている」と、チームプリンシパルのクリスチャン・ホーナーは述べている。
「彼らは車で正面入口を突き破り、我々が何年もハードワークによって積み重ねてきた60個以上のトロフィーを盗んでいった」
「この不法侵入で重大な損害を被ったし、その時に勤務していた夜間スタッフも非常に動揺している」

 しかしながらホーナーは、盗まれたトロフィー自体の被害はそれほど大きなものではないと語っている。
「このような強引なやり方以上に、これらのトロフィーを盗む理由に我々は困惑している。もちろん、チームにとっては非常に価値の高いものだ。勝利を獲得するためにひとりひとりが大変なハードワークと努力をこなした結果だからね」
「ただ、それ自体(トロフィー単体)の価値は低い。チーム外のものにとってはほとんど利益にならないものだし、展示されていたトロフィーの多くはレプリカだったからね」

 それでも、セキュリティの面では、今後ファンに迷惑がおよぶ可能性もあるとホーナーは言う。
「彼らの行為によって、今後は施設へのアクセスをより厳しくする必要があるかもしれない。そうなれば、毎年ファクトリーにトロフィーやF1マシンを見学に訪れる何百人ものファンにとっては都合が悪くなってしまう」

 ファクトリーには、各エリアに指紋認証のセキュリティ・システムがついており、トロフィー以外の被害はなかったという。