2015年から新たなツーリングカーシリーズとして計画されているTC3インターナショナルシリーズだが、プロモーターを務めるWSCリミテッドは5日、シリーズ名称を『TCRインターナショナルシリーズ』に変更すると発表した。
WTCC世界ツーリングカー選手権で使用されているTC1、TC2という規格に次ぐものとして、“ツーリングカーレースのピラミッドを形成するべく創設”されるTC3は、各国のワンメイクレースで使用されているものに近い規格で参加でき、インターナショナルシリーズとアジアシリーズ、ポルトガルシリーズが行われる。インターナショナルシリーズは、F1のサポートレースとしても数戦が予定される。
そんなTC3シリーズについてプロモーターのWSCリミテッドは、ドーハで行われたワールド・モータースポーツ・カウンシルで承認されたことをうけ、シリーズ名称を『TCRインターナショナルシリーズ』とすること、またWSC社のCEOとして、かつてWTCCを運営したマルチェロ・ロッティが就任すると発表した。
ロッティは、シリーズ名称変更について「TC3という名称は、市販車をベースとしプライベートチーム、ドライバーに入手可能な既存のGT3のコンセプトにインスパイアされた、技術的な概念を持ち込むものだった」と語っている。
「我々は新シリーズの名称をTCRとすることに決めた。この変更によって新シリーズの強力さと個性を示すことになる。加えて、名称を変更することによって他のツーリングカーシリーズとの差別化と、明確なヒエラルキーの形成をできることになる」
新TCRシリーズのうち、インターナショナルシリーズは2015年にマレーシアのセパン・サーキットを開幕として12戦が争われることになる。最終戦の開催地はTBAとなっているが、WTCCに代わってマカオグランプリに組み込まれると言われている。