トップへ

滋賀県米原市に東レ・カーボンマジックの新工場竣工。記念式典にGT500車両も登場

2014年12月05日 23:10  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

東レ・カーボンマジックの新工場竣工記念式典に展示された新GT500車両
12月5日、滋賀県米原市三吉の米原工業団地にある東レ・カーボンマジックで、関係者を招いて新工場竣工の記念式典と祝賀パーティが催された。

 カーボン繊維のトップメーカーである東レが、国内外で数多くのレーシングカーを作り出してきた童夢から2013年にM&Aで童夢カーボンマジックを買収。完全な子会社として社名も『東レ・カーボンマジック(TCM)』へと変更していたが、このほど、その東レ・カーボンマジックのリニューアルおよび新工場の増築工事が竣工した。

 今回の工事では、従来からあったヘッドオフィスと第1、第2工場に加えて、敷地面積12000平方メートルの第3工場を増築するとともに、約3000平方メートル、高さ30mの立体倉庫を併設。さらにカーボンマジック・タイランドでも増床工事が計画されているという。

 記念式典では、東レの日覺昭廣社長、東レ・カーボンマジックの安藤伸哉社長のあいさつに続き、滋賀県の三日月大造知事と米原市の平尾道雄市長が登壇し祝辞を述べている。その後、東レ・カーボンマジックの奥明栄副社長から新工場の概要説明があり、第一部の記念式典を終えると、第2工場に会場を移しての祝賀パーティが行われ、本田技術研究所の新井康久取締役専務執行委員、GTA坂東正明代表らが祝辞を述べている。

 会場には『下町ボブスレー』やロケットなどの東レ・カーボンマジックの製品とともに、TCMが製作した共通モノコックを使用しているスーパーGT500クラスを戦ったニッサンGT-R、レクサスRC F、ホンダNSXコンセプト-GTの3車や、東レ・カーボンマジック製のモノコック、さらには来シーズンから実戦が始まるFIA-F4などが展示され、多くの来場者が興味深そうに見入っていた。