トヨタ・モータースポーツは5日、12月10日~11日に岡山国際サーキットで開催される全日本選手権スーパーフォーミュラのエンジンメーカーテストおよびルーキーテストに、2014年までF1に参加していた小林可夢偉が参加すると明らかにした。
2015年から7年ぶりに国内トップフォーミュラが開催される岡山国際サーキットを舞台とした今回のルーキーテストおよびエンジンメーカーテストは、レギュラー参戦するドライバーは参加できず、ルーキーおよび復帰ドライバーが出走予定。また、トヨタ、ホンダがエンジン開発車をそれぞれ1台ずつ走らせる(こちらはレギュラードライバーも可)。
すでにテスト参加のエントリーリストは、レースをプロモートするJRP日本レースプロモーションから明らかにされており、2013年GP2王者のファビオ・ライマーや2年連続王者の松田次生、トヨタ、ホンダの両メーカーのエンジン開発車のドライバーに中嶋一貴、佐藤琢磨など、蒼々たる名が記されていた。
そんな中、さらなる“ビッグネーム”がこのテストに加わることになった。今シーズンまでケータハムからF1に参戦していた小林可夢偉だ。トヨタの発表によれば、可夢偉は今回のテストで「トヨタRI4Aエンジン搭載のSF14を試乗し、そのパフォーマンスについてインプレッション」するという。ただ、どのチームから参戦するか等はまだ明かされていない。
可夢偉はトヨタの若手ドライバー育成プログラム『TDP』の出身ドライバーで、ヨーロッパのフォーミュラを中心にステップアップ。可夢偉がトヨタエンジン車をドライブするのは、F1デビューとなった2009年のトヨタTF109以来となる。
スーパーフォーミュラのテストに向けて可夢偉は「来年に関してはまだ何も決まっていない状況ですが、今回、このような機会をいただいて嬉しく思っています」と語っている。
「SF14はとてもすばらしいレースカーだと聞いているので、ひさしぶりの国内サーキットでの2日間のテストを存分に楽しみたいと思います」
今回の10日~11日のルーキーテスト/メーカーテストは2014年のスーパーフォーミュラシリーズパドックパスを所持していれば無料で入場できるほか、パスを所持していなくても、入場料600円でテストを観覧できる。平日開催だが、可夢偉、琢磨、中嶋一貴等々豪華なメンバーの走りを楽しむことができそうだ。