映画『はなちゃんのみそ汁』が、2015年秋に全国で公開される。
同作は、がんによって33歳で命を落とした安武千恵が、娘のはなに教えた味噌汁作りやしつけ、千恵の死によって2人家族になった夫の信吾とはなの暮らしなどを綴った同名書籍が原作。今年8月には大倉忠義(関ジャニ∞)、尾野真千子、芦田愛菜らのキャストによってドラマ化された。映画版では、病を抱えた家族がそれぞれの生き方や家族のあり方を見直しながら、成長していく様を描く。
がんと闘いながら幼いはなに味噌汁の作り方を教える母・千恵役を演じるのは広末涼子。夫の信吾役を滝藤賢一、千恵の姉・詩穂役を主題歌も手掛ける一青窈が演じる。監督・脚本は、映画『ペコロスの母に会いに行く』の脚本を手掛け、同作が初の長編監督作となる阿久根知昭が担当する。
広末は同作の出演にあたり、「脚本が本当に素晴らしくて声を出して笑うけれども涙がでる。いっぱい泣いたけど、悲しい、つらい、苦しい涙ではない。みなさんにもそういう想いになってもらえるように、命をかけて演じたい」とコメント。滝藤は、「安武(信吾)さんには僕が想像できないような悲しいことや葛藤があったと思う。その分楽しいことも。そんな安武さんの人生を生きたいと強く思った。安武さん親子に負けないような家族にしたい」と意気込みを語っている。
また阿久根監督は、これから始まる撮影について「すごく素晴らしいキャストの方々で楽しみにしています。日頃から安武さんとお付き合いさせていただいて、よく千恵さんの話をしていて、千恵さんにお会いしたことはないのによく知っています。千恵さんを感じながらの撮影を楽しみにしています」と話している。