トップへ

東出昌大が初舞台で主演に挑む、カズオ・イシグロ原作の『夜想曲集』

2014年12月03日 20:50  CINRA.NET

CINRA.NET

左から東出昌大、安田成美
舞台『夜想曲集』が、5月11日から東京・天王洲の銀河劇場で上演される。

同作は、カズオ・イシグロが2009年に発表した自身初の短編集『夜想曲集~音楽と夕暮れをめぐる五つの物語~』が原作。舞台版では、同書に収められた5編の短編の中から、『老歌手』『夜想曲』『チェリスト』の3編を1つの戯曲として再構築して上演する。

『老歌手』は、結婚27年目のハネムーンでベネチアを再訪した往年の名歌手が、妻に別れのセレナーデを歌う物語。『夜想曲』は、整形手術を受けた売れないサックス奏者が、『老歌手』に登場する名歌手の妻と共に夜の散歩に出かける様を描く。『チェリスト』は、チェリストの若者と、彼の指導をしていた自称・チェロの大家であるアメリカ人女性の別れと再出発の物語となる。

主演を務めるのは、同作で初舞台を踏む東出昌大。さらに、安田成美、近藤芳正、長谷川寧、中嶋しゅうらがキャストに名を連ねている。演出を手掛けるのは、2011年に『第19回読売演劇大賞』杉村春子賞と優秀演出家賞、2013年に『第21回読売演劇大賞』優秀演出家賞を受賞した小川絵梨子。脚本は、井上ひさしに師事し、『地を渡る舟』で『第58回岸田國士戯曲賞』にノミネートされた長田育恵が担当する。チケットの一般発売日は、2015年2月を予定している。